イスラエルに研究開発拠点を置くYouAppi(ユーアッピ)は、グローバル企業のCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)425人を対象にアンケート調査を実施し、今後1年間のモバイルマーケティングの動向を明らかにした「第2回CMOモバイルマーケティングガイド調査」の結果を公開した。
85%が動画広告への予算を増加する予定
調査では回答者の85%が動画広告への予算を増加する予定であると回答した。一方で、動画広告予算を削減すると答えた回答者はわずか1%だった。具体的な動画広告の利用目的としては、新規ユーザー獲得(71%)、ブランド認知(65%)、エンゲージメント強化(56%)、リエンゲージメント(40%)、セグメンテーション(31%)の順となっており、動画広告がモバイルユーザーのカスタマージャーニーにおいて重要視されていることが明らかになった。
各チャネルにおける動画広告の利用率においても増加が見られ、トップのソーシャルメディアでは昨年比13ポイント増の61%となったほか、アプリ(56%)、モバイルウェブサイト(42%)といずれのチャネルでも動画の利用増加が見られた。
動画リワード広告に関しては昨年同様、回答者の約3分の1が2018年も引き続き出稿を計画していると回答している。一方、2018 年にモバイルマーケティングで動画広告を利用する予定がないと答えた回答者は、わずか7%(昨年比4ポイント減)という結果になった。
課題のトップは「アドフラウド」
本調査においては、動画広告を展開する際の課題についての設問も設けている。その結果、動画広告で課題と考えられている点は、アドフラウド対策が最も高く(48%)、広告効果測定の難しさ(45%)、ターゲティング方法(26%)、動画視聴率(ビューアビリティ)に対する課題(23%)との回答が得られている。
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