SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

Twitterプロモーションの最新動向を追う(AD)

運用から数ヶ月でフォロワー数を大幅増加!すかいらーくに学ぶ、ローンチ時のTwitter運用術

 いまや多くの企業が自社メディアのひとつとしてTwitterをはじめSNSを企業活動に取り入れているが、その効果的な活用となると、何をすれば良いのか頭を悩ませている担当者もまだまだ多いのではないだろうか。本記事では、あまり活用が進んでいなかったTwitter運用を活性化させ、さらにTwitterと共同で制作したオリジナルコンテンツを利用した、すかいらーくの事例を紹介する。活用の背景、利用の仕方、結果までを同社の濱嶋保樹氏、吉田啓介氏、龍康殿いくみ氏にインタビューした。

Twitter活用の加速に成功したすかいらーく、成果とプロセス

活用の成果

ガストの公式アカウントのフォロワー数を36万以上に増加。オリジナル動画コンテンツの配信を通じて、売上増加にも寄与することにも成功した。

プロセス
  • 年間の運用戦略を計画後、フォロー&リツイートキャンペーン、投稿ポリシーの策定、KPI設定および社内での認知拡大を実施。
  • プロモツイートやファーストビュー、プロモトレンドなどの広告プロダクトを目的に合わせて活用し、フォロワー数を大幅に増加。
  • フォロワーに楽しんでもらえるオリジナルコンテンツをTwitterと共同で制作。
  • 開設当初は活用に消極的、その理由は

    ――Twitterアカウントを開設した当初は、あまり活用が進んでいなかったと聞いたのですが、なぜ活用を本格化しようと思ったのでしょうか。

    右から、株式会社すかいらーくレストランツ マーケティング政策本部
    デジタルコミュニケーショングループ ディレクター 濱嶋 保樹氏
    同グループ ソーシャルコミュニケーションチーム リーダー 吉田 啓介氏
    同チーム 龍康殿(りゅうこうでん) いくみ氏

    龍康殿:弊社は2012年頃にガストの公式アカウントを開設し、運用をスタートしました。開設後は一時的なキャンペーンで使うことはありましたが、効果が見えづらい点があり、会社として本格的にTwitter運用を進めるには至りませんでした。

     その後2017年に、バーミヤンでアイドルグループ「ももいろクローバーZ」、人気アニメ「ご注文はうさぎですか?」とのコラボキャンペーンを行った際、告知媒体としてTwitterを使ったところ、これまでとは大きく違う拡散力と影響力を発揮し、それが客数増加にもつながりました。

     これらの事例から、ブランドを知っていただくきっかけになるのではと思い、各ブランドでもTwitterアカウントを開設し、運用していくことを決めました。

    吉田:2011年頃からSNSが流行り始めていたので、ずっとトライしたい、当社も使うべきだとの気持ちは持っていたのですが、それらを活用することでどのくらい売上につながるのかを証明できないところがあり、なかなか活用が進んでいきませんでした。

     それまでは基本的に、クーポンを使ったコミュニケーションが中心。クーポンを活用すれば、どの媒体に載せたものがどれくらい売上効果があったかを実績として出せますし、クーポンを載せるチラシの媒体としてのパワーもわかっていたので、それにTwitterが見合うのか、心配な部分がありました。

    濱嶋:あとは、正直活用の仕方がわかっていなかった。それで2017年頃からいくつかトライを重ねていったんです。元々利用者の多いブランドを持っているので、何か一つアクションを起こせば大きな反響が起きる。それを繰り返して改善しながらナレッジを蓄積していきました。

    運用本格化のため行った“3つ”のアクション

    ――具体的には、どのような取り組みを進めていったのですか。

    龍康殿:それまで、個々でそれぞれのブランドを担当していたのですが、2017年11月にソーシャルコミュニケーションチームを立ち上げました。SNS運用は私と吉田の2人で、最初は年間計画を一緒に立てて、はじめの半年はフォロワーの増加を目指した施策、半年以降はフォロワー内にファンを増やすためのコンテンツ提供を行うことにしました。

     そしてこの戦略に基づき起こしたアクションは3つです。

     1つ目は、アカウントの存在を知ってもらうための「フォロー&リツイートキャンペーン」の実施です。インセンティブはお食事券に統一することで、来店寄与に貢献することも狙いました。

     2つ目は、「投稿ポリシー」の策定。各アカウントの中の人のペルソナを設定し、投稿時の言葉づかいを意識したり、投稿する内容を協議したりできる体制を整えました。

     3つ目は、「社内での認知拡大」です。予算を使う以上ビジネスにどう結びついているかを証明する必要があります。そのため、まずTwitterとは何かを知ってもらう講習会を開き、お客様がどういった声を上げているのかを知ってもらい、Twitterの価値を理解してもらおうと考えました。現在も講習会は続けています。

    吉田:ソーシャルリスニングツールを使って、自分たちのブランドに対してどんな投稿がされているかを見える化しているのですが、それを表示するモニターを多くの本部スタッフが通るところに設置しており、お客様の生の声をリアルタイムに見てもらえるようにしています。

    次のページ
    魅力は最大限到達できるリーチとターゲティング精度

    この記事は参考になりましたか?

    • Facebook
    • X
    • Pocket
    • note
    関連リンク
    Twitterプロモーションの最新動向を追う連載記事一覧

    もっと読む

    この記事の著者

    畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

    フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

    ※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

    【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

    この記事は参考になりましたか?

    この記事をシェア

    MarkeZine(マーケジン)
    2018/06/06 10:00 https://markezine.jp/article/detail/28373

    Special Contents

    PR

    Job Board

    PR

    おすすめ

    イベント

    新規会員登録無料のご案内

    • ・全ての過去記事が閲覧できます
    • ・会員限定メルマガを受信できます

    メールバックナンバー

    アクセスランキング

    アクセスランキング