小学館とDeNA、社風の違う2社でリスタートしたMERY
――今日は、MERYの概況をはじめ、ミレニアル世代を中心とするMERYユーザーの動向、広告ビジネスにおけるポリシーなど、様々なテーマでお話を聞いていきたいと思います。初めに、青木さんがMERYでどのような業務を担当されているのか、教えていただけますか?
青木:MERYで広告ビジネスの責任者と編集部の副部長を兼任しております。現在MERYには、小学館から出向してきた者もいれば、ペロリ時代から携わっている者、新たに入社してきた者など、様々な経歴の者がおります。加えて、紙媒体出身、あるいはデジタル業界育ちなど、これまでのカルチャーも異なりますので、そういった差異を埋めることを意識し、組織のマネジメントを担当しています。
――では改めて、MERYの運営体制について教えて下さい。
青木:MERYは、2017年11月にサービスをリスタートしました。今は60人の社員とアルバイトの公認ライター約90人で運営しています。細かくなりますが、MERYは小学館とDeNAの2社による共同出資会社です。主にコンテンツ周りを小学館が、セールスやサービスの開発、企画などをDeNAが担当しています。
――小学館とDeNAでは、企業文化が大きく違うのではないかと想像しますが、いかがですか?
青木:そうですね、2社間のカルチャーの違いは感じます。ですが、お互いが理解して歩み寄っていますね。たとえば、社内でのコミュニケーションツールから違っていたんですが、今のところ、文化の差異による混乱などはありません。
MERYのユーザーって、どんな子たち?
――次に、MERYのユーザーについて、詳しくお聞かせ下さい。
青木:MERYユーザーの最大の特徴は、アクセス頻度の高さにあります。たとえば、1週間に3回以上アプリを開くユーザーが6割以上いるのに加え、1日の平均滞在時間は約13.9分となっています。平均滞在時間は、他のメディアと比較しても、非常に長いのではないかと思います。また、年齢のボリュームゾーンは、18~29歳です。
――彼女たちの特徴的な行動などはありますか?
青木:利用する時間帯に特徴があると考えています。アプリユーザーの行動から、隙間時間に読んでくださっていることがわかりますね。
朝の通勤・通学の時間からアクセスするユーザーが増えてきて、お昼休みの頃にまたぐっとアクセスが上昇します。それ以降は、ずっと伸び続け、夜の8~10時くらいのリラックスタイムでアクセスが最高になります。
――MERYのアプリ外では、どうでしょうか? 他のSNSとの併用などは、見られますか?
青木:彼女たちは、MERYで気になる情報をキャッチすると、コスメの口コミサイトやInstagramなどで検索する傾向があります。欲しい情報を自分で探し出す能動性と、高いネットリテラシーをもっていますよ。