来たるべき変化を見据えて
5Gはあくまでも通信技術である。そのため5Gに多数接続されるIoTの先の生活者に対してどのような体験を提供できるのか、IoTから得られる大量データに対してAIを駆使しどのように処理・最適化を図っていくのか、5G×AI×IoTによって形成される新たなエコシステムへの対応が必要となってくるだろう(図表4)。

マーケターにとっては、これまで以上に複雑な環境が待ち受けているのかもしれない。こうした環境では、IoTデバイスに関わるメーカーのような新たなプレーヤーとも業界横断で連携し対応していくことが重要だ。これまでもマーケターは、メディアや生活者の変化に対応して企業と生活者の関係性の構築を図ってきた。こうした新たな環境変化に対してもきっと対応できることだろう。
最後に、世界的な動向として、生活者のデータの取得や活用については非常にセンシティブな問題となっている状況でもある。データドリブンなマーケティング施策が必要不可欠となっていく中で、マーケターはこれまで以上に生活者視点でデータ活用を設計していくことも必要となる。