AJAは、同社が運営するSSP「AJA SSP」において、RTBを経由した広告と各アドネットワーク広告を一元管理し、最も収益の高い広告をリアルタイムに抽出してメディアの広告収益最大化を実現する機能「Flexible Auction Technology」を拡充した。
Webメディアの多くは、広告による収益化を目的に純広告の販売に加えて、アドネットワーク広告や各DSP事業者から提供されるRTB広告など複数のプラットフォームを併用した広告枠の運用を行っている。これまでの広告配信手法では、メディア運営者があらかじめ設定した優先順位に従って上位のプラットフォームから順に広告リクエストを送り、条件を満たす案件がなければ次のプラットフォームにリクエストするウォーターフォール型の取引が一般的だった。
だが従来の手法では、優先度の低い別のプラットフォームに高額の案件があっても広告取引の結果に反映させられないという機会損失や、リクエストを繰り返すことによる広告表示の遅延などの課題があった。
今回搭載された「Flexible Auction Technology」は、RTB案件の広告や各アドネットワーク広告を一元管理し、1インプレッションごとに一斉にオークションを行って、最も収益の高い広告案件をリアルタイムに自動抽出する機能だ。これにより、「AJA SSP」を利用して広告配信を行うメディアは機会損失を防ぐことができ、広告収益の最大化が可能となる。
さらに、一度のオークションで配信する広告が決定するため、広告表示の遅延を防ぐことも可能。リリースに先駆けてテスト導入したメディアでは、いずれも10~20%の収益性が向上している。
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