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懐かしのあのアプリも登場? 過去10年間のiOS人気アプリを振り返る!【App Annie調査】

2018/07/12 13:45

 App Annieは今回、「iOS App Store」の過去10年間を振り返るレポートを公開した。「ダウンロード数・消費支出ランキング」から、デジタルマーケティング領域におけるプレゼンスを放つアプリ市場の変遷に迫った。

iOSアプリ全累計ランキング

 App Storeにおける、これまでのアプリ累計ダウンロード数・消費支出ランキングの調査を行った。

ゲームアプリのDL数1位は「Candy Crush Saga」

 ゲームアプリのダウンロード数ランキング1位は、「Candy Crush Saga」になった。2012年4月にFacebookアプリ版でリリースされた同アプリは、現在に至るまで人気を堅持している。

 また、消費支出ランキングでは、「Clash of Clans」が1位を獲得。「Pokemon GO」に至っては、2016年のローンチから2年しか経過していないにもかかわらず、10年間の消費支出ランキングで10位に位置しており、世界的な人気を証明する結果となった。

非ゲームアプリのDL数1、2位はともにFacebook関連に

 非ゲームアプリのダウンロードランキングでは、1位と2位を「Facebook」関連のアプリが占める結果に。トップ10のうち4つが、「Facebook」をパブリッシャーとするアプリだった。

 消費支出ランキングにおいては、「Netflix」が1位となった。また、マッチングアプリ「Tinder」が5位に位置し、世界全体でマッチングアプリの需要が高いことがわかった。

2010年以降、歴代のトレンドをまとめて発表!

 続いて、同調査では2010年以降の年間ダウンロード数ランキング・消費支出ランキングを分析。1年ごとに変遷するアプリ業界のトレンドが明らかになった。

※1 なお、本調査において世界のiOS App Storeにおけるアプリランキングはゲームアプリは対象外となる
※2 2010年および2018年のデータはそれぞれ7月1日~12月31日までを対象

2010年 ソーシャル系アプリ黎明期

  「iOS App Store」の開始から2年が経った2010年、ダウンロード数ランキングの上位には「Facebook」「Skype」「Twitter」といったソーシャル系のアプリやコミュニケーションアプリがランクイン。Facebookアプリはこの年以降、継続してダウンロード数のトップ10に名を連ねている。

 特筆すべきは、ダウンロード数に対する有料アプリの割合だ。2010年時点で「iOS App Store」のアプリ全ダウンロード数のうち有料アプリが占める割合は約10%だった。2018年現在、その割合は1%を切っている。

2011年 Instagramが初のトップ10入り

 2011年には、前年10月にリリースされた「Instagram」がダウンロード数でトップ10入りを果たした。同アプリは2012年にFacebookに買収され、同年におけるダウンロード数世界一を達成する。

 その他、デバイス同士をぶつける(Bump)することで連絡先や写真を共有できるアプリ「Bump」がダウンロード数上位にランクイン。「TiE50」賞などを獲得した。2013年にGoogleに買収され、翌年サービス終了となったが、「Bump」のチームはその後「Google Photos」と「Google Camera」開発に貢献した。

2012年 YouTubeが独立アプリに マッチング系アプリも登場

 iOS 6.0のリリースにともない、「YouTube」が非プリインストールアプリとなった。しかし、新たに公開された独立アプリ版「YouTube」がいきなり年間ダウンロード数の2位を獲得。動画プラットフォームとモバイルの可能性を大いに感じさせる年となった。

 また、2012年はマッチング系アプリの「Badoo」と「Zoosk」が消費支出ランキングに登場。それ以降、同系統のアプリとして「Tinder」「Grindr」「Lovoo」などが加わり、マッチング系アプリは収益性の高いアプリカテゴリーとなった。

 収益の面においては、スポーツリーグのアプリ「MLB At Bat」が印象的だ。ストリーミングコンテンツのサブスクリプション決済機能を搭載することによって、収益トップ入りを果たした。同アプリは、2018年現在も世界中の幅広いユーザーに利用されている。

2013年 消費支出額が100億ドルを突破!

 2013年には、「iOS App Store」での消費支出が初めて100億ドルを突破。「Pandora Music」が消費支出で1位に輝いた。同アプリが先駆けとなり、音楽業界はモバイルプラットフォームの採用を拡大した。

 またこの年、「Snapchat」の利用数が急上昇。2011年のリリース以来初めてのトップ10入りとなった。

2014年 新しい決済サービスの導入で、アプリがより身近に

 2014年は「Apple Pay元年」として、同決済サービスの利用が可能となった。開始から3日間で100万件を超えるクレジットカードが登録され、App Storeにおける「ファイナンス」カテゴリーのアプリダウンロード数は2017年には14億回を突破している。

2015年 ストリーミング系アプリが市場のシェアを拡大

 2015年には、中国が米国を抜き、iOS App Storeのダウンロード数における最大の市場になった。

 他にも、消費支出で「Spotify」「Hulu」「Pandora Music」などがトップ10入りをした。これはストリーミングプラットフォームの普及を裏付ける結果で、エンターテインメント業界にとって収益の最大化に欠かせない存在となっていった。

2016年 中国市場が世界最大規模に

 2016年には、中国が消費支出においても米国を越え、世界最大の市場にまで成長した。

 また、Appleは同年9月にサブスクリプションモデルを改定。これにより、翌年には消費支出が50%増加し、2011年以降で最大の年間成長率を記録した。アプリは、ユーザーが利用する各種サービスをまとめる中心的な存在へと変容していった。

2017年 App StoreのUI変更でアプリとの出会いをスムーズに

 2017年のランキングは、中国が圧倒する結果に。トップ10の半数近くが、中国にベースを置く企業が開発したものとなった。

 またAppleは、同年9月にApp Storeの大規模なデザイン変更を実施した。これにより、さらにアプリを見つけやすくし、ユーザーに効果的なアピールができるようになった。

2018年 アプリの今後は?

 2018年5月末の時点では、中国発のショート動画プラットフォームおよびソーシャルネットワーク「Tik Tok」がダウンロード数1位に位置している。中国でのDAU(日間の利用ユーザー数)が1億5,000万人を超えるなど、支持率が急上昇しているアプリだ。

 また「Netflix」は、2018年に入ってもなお消費支出1位の座を維持している。要因としては、グローバル展開の継続が考えられる。

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