サブスクリプションモデル導入で前年比売上158%の店舗も
――『月額定額制飲み放題サービス』はネット上でかなり話題になったようですが?
小岩:プレスリリースを配信してすぐにメディアからの問い合わせが殺到しました。その後、日刊ゲンダイさんやロケットニュースさんなど多くのメディアに取り上げていただき、ご覧いただいた多くのお客様からの反響がありました。当社で特別な施策を仕込んだわけではなく、マスメディア効果から話題に火がついたケースだと認識しています。
加えて、サービス内容自体が時勢にマッチしていたことも大きな要因かと思います。「定額制」や「サブスクリプション」といった言葉が流行り始めている中、居酒屋業界ではこれまで有り得なかった画期的なサービスが始まったことで、Web媒体でも多く取り上げられたり、Twitterではたくさんリツイートされたりといった反響につながったと感じています。

(右)引用元:JETしん@青春奈良ありがとう
――『月額定額制飲み放題サービス』が話題になる前と後でどういった変化がありましたか?
小岩:昨年モデル導入した秋葉原店の店舗では、売り上げが前年対比158%という結果となりました。月1回のご来店頻度だったお客様が月に4回ご来店していただけるなどのリピート増にもつながっています。

――『月額定額制飲み放題サービス』を始めるにあたって、なにかしらビジネス上の目標を設定したと思います。目標達成するための勝算がどこにあると踏んで同サービスを始められたのでしょうか?
小岩:お客様の「飲み会」予算に対する厳しい目線にお応えしていきたいとの考え方から、当社としては利益が出るギリギリのラインを設定させていただきました。目標設定という部分においては、ギリギリでも利益を確保できるのか?顧客満足度をしっかり確保してお客様に喜んでいただけるのか?という部分に重きを置いた取り組みでした。実際に動きがあったのは、お客様の来店数です。『月額定額制飲み放題サービス』導入前との比較では来店者数が400名増となり、お客様からの満足度も得られたため、33店舗展開に踏み切りました。