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MarkeZine Day 2025 Retail

ネットで話題になるとどうなる?担当者が語るビフォーアフター

居酒屋×サブスクリプションは儲かるのか?リピーター獲得&売上増加を実現したアンドモワの挑戦

居酒屋業界初のサブスクリプションサービス、採算は取れるのか?

――『月額定額制飲み放題サービス』の採算は取れているのでしょうか?

小岩:はい、取れております。初回に料金をお支払いいただくと、2回目以降は飲み物代が“タダ”のような感覚でご来店していただけるので、ご注文いただくフードメニューが自然とグレードアップするようになりました。たとえば、枝豆(322円)がマグロとアボカドのユッケ(754円)になったり、唐揚げ(538円)が厚切り牛タン葱塩焼き(1,111円)になったり。少し贅沢していただくようになった結果、1名当たりの客単価には変化がなく、リピーターの方々も増えております。また、今日は少しだけ贅沢する日、今日は軽めに飲む日と、飲み方のスタイルを選ぶようになったとの声もお客様よりいただいております。

――ネット上で『月額定額制飲み放題サービス』が話題になったことで、小岩さんのネット記事やSNSに対する認識に変化はありましたか?

小岩:世の中で話題となるサービスを実施することで、各メディアやSNSでのニーズが高まり、結果としてすぐにお客様のご来店につながっていくということを実感しました。

(左)引用元:ビーフレッシュさん
(右)引用元:シュートさん

――今後はどのような展開を検討されてますか?

小岩:現在はご購入いただいた店舗限定でのご利用ですが、弊社が運営する全国320店舗の個室居酒屋全店での共通カードになるようにして、より多くのお客様にお得に飲み放題をご利用いただきたいと思います。今後、居酒屋業界で“定額制”が定着した際には、競合他社様と提携して共通カードを作り、一丸となって居酒屋業界を盛り上げて参りたいと考えております。

――どうもありがとうございました。

 「宅飲み」、「せんべろ」、「居酒屋離れ」、「ファミ飲み」など居酒屋業界にとって逆風的な言葉が昨今のメディアではよく目につきます。これを裏付けるように、2017年6月に三井住友銀行が公表した「外食業界の現況と今後の方向性」というレポートでは、居酒屋業界の市場規模が縮小傾向にあることや、客単価および利用者数がともに前年割れとなる厳しい状況が指摘されています。『月額定額制飲み放題サービス』という消費者にとってはこれ以上ないインパクトあるサービスで、居酒屋に客足が戻るかどうかにも注目です。

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MarkeZine(マーケジン)
2018/07/25 09:00 https://markezine.jp/article/detail/28882

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