SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

動画マーケティング最前線2018

「デジタル動画分野への参入は、次の成長戦略」J:COMとプルークスが語る動画×有料放送の可能性

番組制作と動画制作とでは、求められるノウハウが違う?

村山:今回の提携は、J:COMを揺さぶるインパクトがありましたよ。まず社内から動画制作についての問い合わせがプルークスに殺到しています。これには、J:COMの現場でも、広告クライアントを含めた各取引先からデジタル動画の相談を受けていたという背景があります

 たとえば、自治体の観光課様などから「J:COMのコミュニティチャンネルで放送したイベントの映像を、動画にしてWebサイトで使えないか」という相談などがありました。

松浦:「J:COMは番組制作をしているのだから、デジタルの動画制作もできるでしょう?」という印象があるみたいなのですが……。長尺の番組と短尺の動画とでは、構成も作り方も違います。デジタル動画の制作に特化したノウハウは、J:COMにはありませんでした。

村山:ですから、プルークスがグループ会社となり、デジタルの動画制作ができるようになったことは非常に意義があることです。さらに、実はプルークスのジョインをきっかけにJ:COMイノベーションプログラムという社内ベンチャー制度が生まれました。プルークスが新しい経験値をもってグループに加わったことで、社内にも新しい風が吹き始めましたね。

皆木:僕らも松浦をはじめとしたJ:COMからの出向メンバーに学ぶことの多い毎日です。ベンチャーと大企業の人材交流、両社の文化が交わる良さを実感しています。

デジタル動画と有料CS・BS放送は親和性が高い

皆木:続いて、具体的なJ:COMとプルークスでの取り組みについてです。実は、提携の話がある前から、両社で商品開発の実績があるんですよね。J:COMが運営するLaLa TVの情報番組に出稿いただくと、CM素材をプルークスが制作し、YouTubeやSNSでも配信するという、CMとデジタル動画をパッケージにした商品を提供しています。

村山:有料CS・BS放送とデジタル動画は、親和性が高いと考えています。その理由は、まずCS・BS放送では広告尺の自由度が高いということ。地上波は15秒/30秒のCMがメインですが、CSやBSは5分/10分とCMの尺を自由に設定できます。

 ですので、Webの長尺動画や動画広告をそのまま放送することが可能です。また、CS・BS放送のCMと動画広告は単価も近しいので、メディアプランニングの点でも利点があります。

松浦:将来的にテレビCMも、視聴動向・属性などを基にプログラマティックで放送できる時代がくるでしょう。オンラインでCM素材の送稿や管理ができるようになると、放送とデジタルメディア両方に対応できますし、メディアプランニングが面白くなりそうですね。

 J:COMのポテンシャルを基に、色々なチャネルを横断して、放送とデジタルのパッケージを展開できると提案の幅と深みが増します。そのような未来を見据えて、このタイミングで動画に関わっていくことに重要性を感じています

次のページ
テレビもデータアナリティクスの考え方は必要 

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
動画マーケティング最前線2018連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2018/09/13 09:00 https://markezine.jp/article/detail/28963

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング