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女性向けメディア特集

動画世代がマス層になる時が来る!F1層女子からの愛され方を『C CHANNEL』から探る

売上は215.9%増!ユーザーには「愛を持って広告に接してもらう」

――次に、広告ビジネスについてお話を聞いていきます。動画広告市場の成長には著しいものがあるかと思いますが、広告主側の実際の温度感はどうですか?

C Channel株式会社 専任役員 広告事業部 部長 武藤崇雄氏
C Channel株式会社 専任役員 広告事業部 部長 武藤崇雄氏

武藤:動画広告への関心の高まりは、とても感じています。

 動画広告にも様々なパターンがありますが、タイアップコンテンツでリーチ・認知だけでなく、その先を獲りにいく。つまり、動画でいかに態度変容を起こしていくかについて、広告主様は非常に興味を持たれています

 また、F1層のテレビ離れは以前から言及されていますよね。F1層へのアプローチが難しくなっている中で、「C CHANNEL」のリーチ力を理由にタイアップさせていただくことも多いです。

――これまでのタイアップ企画の中で、「C CHANNEL」のリーチ力が浮き彫りになった事例はありますか?

武藤:花王さんのヘアスタイリング商品を対象に、「C CHANNEL」でのネイティブ動画の制作・配信に加え、店頭での売り上げ調査を実施しました。その時に流した動画がこちらです。

実際の記事:「ふんわり前髪の巻き方はコレだ!かわいい女子はみんな知っている」

 そして、分析対象顧客をF1層に絞った上で、全国の有力ドラッグストア300店舗のID-POSデータを活用し効果検証を行いました。その結果、F1層による対象商品の売り上げは、金額ベースで215.9%増加、商品カテゴリー内でのシェアは3.0%拡大したことがわかりました。

 F1層のテレビ離れが進む中、スマートフォン動画はテレビに比べてリーチ効率が圧倒的に高い。特にターゲットの課題を解決するHow To動画は、自分ごと化されるのに加え、クリッパーという等身大のインフルエンサーを起用していることもあり、再生数・エンゲージメント率も良い傾向があります。

――なるほど。「C CHANNEL」には、タイアップコンテンツも様々なバリエーションがありますよね。

武藤:ええ。広告をコンテンツ化することは、我々のメディアのミッションです。モノ発信ではなく、コト発信でないとユーザーは興味を持ってくれません。“ユーザーに愛を持って広告に接してもらう”ことが大事だと最近言い続けていまして、その商品が自分の生活をいかに豊かにしてくれるのかを、コンテンツに落とし込めるよう取り組んでいます。

 たとえば、恋愛のコンテンツに広告を絡ませると、再生数やエンゲージメントが高くなる傾向があります。恋愛のテクニックをいくつか載せた後で、最後にPRしたい商品を紹介すると、商品もコンテンツの一部として受け入れられます。単なる商品紹介でなく、自分ごと化してもらうことが重要なんです。

ユーザーの「心の動き」を読める自社DMPの構築に向けて

――「C CHANNEL」には、F1層のデータがどんどん蓄積されているかと思いますが、広告事業ではどのようにそのデータを活用されていますか?

武藤:広告事業で、データの活用は外せません。データを活用してよりターゲティングの精度を高くしていけるように、取り組みを強化しています。

 また「C CHANNEL」では、自社のDMPを構築中です。このDMPは、“どの動画を見た人が、次はどんな動画を見て、結果この商品を買った”というように、ユーザーの行動を追うことができるものです。

 このようにデータを分析していくと、F1層のインサイトが見えてきます。単純なクリックとかCVだけでなく、心の動きを追えるDMPにしたいと考えています。

泊:心の動きを追えるDMPって、かっこいいですね(笑)。

武藤:たとえば、恋愛→料理→ファッションの順に動画を見た人は、今恋愛をしているのでは? とか。恋愛コンテンツをよく見ていたのに、急に肉料理の動画を見始めた人は、失恋したのかな? というように、クリックやCVデータだけでは見えてこない部分が見えてくるはずです。視聴傾向を上手くデータに落とし込んで活用していきたいと考えています。

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3万人の女子が集ったイベント「Super! C CHANNEL」

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この記事の著者

松崎 美紗子(編集部)(マツザキ ミサコ)

1995年生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、新卒で翔泳社に入社。新入社員として、日々奮闘中です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/08/31 08:00 https://markezine.jp/article/detail/29013

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