視聴率のリフトアップにも寄与
MZ:今回の企画を通じて得られた効果について教えてください。
近藤:ソーシャル上での盛り上がり感も普段我々はウォッチしているんですが、「グノシー」で普段リーチできていない中村アンさん、古川雄輝さんのファンがインストールした、番組に参加したという投稿が確認できたので、「グノシーQ」の新規ユーザーを多く取り込むことができました。

また、配信前からお2人のファンへのコメントが多く集まり、インタラクティブなやりとりも非常に多かったように感じます。
MZ:西川さんはいかがでしょうか。
西川:番組への影響も好調でした。もちろん、「グノシーQ」以外の要因もあると思いますが、8話までの平均視聴率と、9話および10話の平均視聴率を比較したところ、後者のほうが大きく伸びていました。
個人視聴率(視聴者を性・年齢別、職業別に分けたもの)を見ても、関東地区では、M2とF1層、関西地区ではM1、M2、F2層で向上していることが明らかになりました。
スマホシフトが進む中、テレビに関心が薄れている層へのリーチ力が「グノシー」にはあると感じることができました。
リアルタイム視聴だからこその価値を
MZ:最後に今後の展望を教えてください。
近藤:今回のケースのような事例を読売テレビさんはもちろん、様々なメディアの方と作っていきたいと思っています。加えて、既にブランド広告主の方にも「グノシーQ」とコラボレーションいただく機会が増えているので、こちらでも事例を増やしていきたいですね。
「グノシーQ」のような、20分のクイズ番組に参加するような方にアプローチできるのは、広告主・メディアの皆さんにとって大きなチャンスがあるという認識が広まればいいなと思います。
西川:テレビ業界では、TVerなどを通じたタイムシフト視聴への対応やVODのような動画サービスと連携した取り組みなどが進んでいますが、まだテレビの存在意義はリアルタイムで見ていただくことだと思っていますし、現在はそれが収益の根幹を担っています。

その中で番組の宣伝やプロモーションに携わっている人間としては、いかにリアルタイム視聴をしてもらうか考えなければいけないと感じています。実際、若年層では「リアタイする」という言葉があるくらい、オンタイムで番組を見ることが特別なことになりつつあります。その中でも、リアルタイム視聴だからこそ提供できる価値を提供できるよう、こだわりたいですね。