スマートニュースは、同社のパートナーである媒体各社の記事を配信する新規事業「Publication Network」を開始した。
スマートフォン・タブレット向けニュースアプリ「SmartNews」は、2,700に及ぶ媒体から日々記事データを受け取っている(2018年7月現在)。「Publication Network」は、これらのデータを、SmartNewsに活用するだけでなく、他の大手配信先へも自動的に配信できるように、データ変換および運営を行うサービスだ。
各配信先が運用するネットワーク広告やコンテンツ課金から得られる収益についても、「Publication Network」が仲介し、媒体運営者への還元を進める。なお、媒体運営者へ還元される収益から、同社が仲介手数料を受け取る。
「Publication Network」のサービス開始にあたっては、Google検索結果などを通じて表示される「AMP(Accelerated Mobile Pages)」データ形式、「Facebook インスタント記事」データ形式、課金機能を持つコンテンツ投稿プラットフォーム「note」のそれぞれに対し、記事のデータ変換および配信サービスを提供。これにより、「SmartNews」への記事配信に止まらず、AMP・インスタント記事・noteにも記事が自動的に配信され、より多くのユーザーの目に触れることになる。
今後は、上記配信先に止まらず、各種アプリ、ポータル、Webサイトへと配信先を順次拡大していく計画だ。これまで媒体運営者は、数多くの配信先に対して、それぞれ専用の配信データを開発し収益還元を受けるための煩雑な業務を行ってきた。「Publication Network」では、媒体運営者の負担を軽減するとともに、多様な収益獲得手段の提供を目指す。
【関連記事】
・スマートニュース、「メディア研究所」を設立 元『現代ビジネス』編集長の瀬尾傑氏が所長に就任
・女子中高生に人気のSNS「Pictory」を運営するカクテルがスマートニュースに参画
・スマートニュースの「クーポンチャンネル」がリリース1ヵ月で1億PVを突破!Map機能を新たに搭載
・スマートニュース、全国2万店のクーポン情報を配信する「クーポンチャンネル」をリリース
・元LINEの佐々木大輔氏と元グーグルの茅根哲也氏がスマートニュースに参画