米国のアドビは現地時間9月20日、マルケトの買収に関して合意に達したことを発表した。買収額は約47.5億ドル(約5,340億円)となる見込みだ。
現在5,000近くの顧客企業を抱えるマルケトは、プランニングから顧客とのエンゲージメント、効果計測までを統合したBtoBマーケティングプラットフォームを提供。これにより、企業の顧客とのエンゲージメント向上や顧客ロイヤリティ向上に貢献している。また、同社のエコシステムは500以上のパートナー企業を抱え、マーケティングコミュニティの規模は65,000人を超える。
一方、アドビの「Adobe Experience Cloud」は、膨大な消費者データやコンテンツを活用し新たな顧客体験の創出を実現するツール。これによりBtoC企業は、リアルタイムにチャネルを横断してパーソナライズ化された体験を提供することができる。
今回の買収を通じてアドビは、マルケトのプラットフォームと「Adobe Experience Cloud」を統合。同ツールが有する分析やパーソナライゼーション、広告などの機能と、マルケトがBtoB企業に提供する様々なマーケティング技術が一体となる。これによって、大手や中小を問わずあらゆる企業に新たな顧客体験のソリューションを提供することができるようになる。
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