コンテンツ1位は音楽、視聴サイトはMyTube利用者が6割
Q3では、Q1でモバイル動画を視聴したことがあると回答した199名に対して、どのようなジャンルを視聴することが多いかを尋ねた。
その結果、もっとも回答が多かったのは「音楽」で69.3%のユーザーが回答。2位以下とは、30ポイント以上の差をつけており、動画と音楽の相性が良い、もしくはユーザーの音楽への興味関心の高さがうかがえる。
視聴ジャンルについても以前の調査結果と比較すると、「音楽」や「自分や知人が撮った動画」など、多くのジャンルにおいては視聴率が高まっているが、「スポーツ」や「アイドル・グラビア」など中にはポイントを下げるジャンルもあった。

Q4では、Q3同様にQ1でモバイル動画を利用したことがあると回答した199名に対して、どのようなサイトで動画を視聴したかを尋ねた、その結果、もっとも回答が多かったのは「MyTube」で40.7%が回答。次いで、「ニコニコ動画モバイル」で22.1%、そして「CMサイト」が僅差の21.6%で続く結果となった。
MyTubeは、YouTubeやAmebaVisionなど6つの動画配信サイトに掲載されている動画を自動収集して提供しおり、「動画共有サイトの動画情報を無料(インターネット通信代を除く)で検索・閲覧できる日本最大級の動画検索サイト」(「MyTube_よくある質問」より引用)である。会員登録することで、携帯版とのお気に入りの共有ができるなどのメリットがある。

成功のカギはPCでの下地作り
注目すべきはニコニコ動画モバイルで、2007年5月にβ版をリリースしたばかりだが、すでに登録ユーザー数は約90万9,000人に達したという(「ニコニコ動画」ID登録者数が500万人突破、有料会員は17万人/INTERNET WATCH」)。
また、ニコニコ動画(PC向け)の登録者数はすでに500万人を突破しており、PCでの下地作りがモバイルでの成功につながっているのではないかと考えられる。これはmixiに関してもいえることで、mixiの発表によると「mixiモバイル」の登録者数はサービス開始から3日間で10万人を突破したという(「mixiプレスリリース_2006年12月」)。
SNSや動画に限らず、モバイルでのサービスを提供する上では、どれだけ大きな下地をPC上で作れるかがひとつのポイントになるのかもしれない。
次回は、検索エンジンの利用を中心にモバイル動画に至るまでの導線について触れていく。
本調査はモバイルネットリサーチを使ったものですので、指標や参考データとしてご活用下さい。業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。
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