AI、人工知能が多くのメディアで取り上げられるようになったのは2015年以降であろう。Googleが開発したAlphaGo(アルファ碁)が人間の思考では考えられない手を繰り出し、プロの囲碁棋士を打ち破ったことは記憶に新しい。また、2017年にはAmazon Echo、Google Homeなど音声認識機能を搭載したAIスピーカーが相次いで発売され、ユーキャン新語・流行語大賞にもノミネートされた。このようにAIという言葉が日常的に使われるようになり、そしてその技術を使った装置が徐々に私たちの生活の中にも浸透し始めている。おそらく10年後、そのAIと共に働いているだろう現役世代(20~49歳の就業者)を対象に、AIが様々な職業に与えうる影響について調査を行った。
※本記事は、2018年10月25日刊行の定期誌『MarkeZine』34号に掲載したものです。
AIの認知率は98%
まず、AIという言葉が現役世代の間で、どのくらい浸透しているのか調査した(図表1)。
理解のレベルはともかく、AIを「知らない」と回答した人はわずか2%であり、認知率で言えば98%と、ほぼすべての人が認知している。しかし、AIという言葉の認知率がいかに高いとはいえ、「名前を聞いたことがある程度」と回答した人が41%含まれるため、AIによって生活がどのように変わっていくのか、というところまでは考えられていないであろう人も多い。
▼調査レポート
『AIに置き換わる職業、人間が行うべき職業は?就業者1,000人調査』(HoNote)