デジタルでも「コピー」を頑張りませんか?
『高齢者向けの事業をしています。60歳以上とコミュニケーションする際、どうすれば伝わりやすくなるでしょうか?』
これね、本当に60代向けのコミュニケーションって悩ましいんですよね~。
テレビを見ているのか、スマホを見ているのかって。ちなみに、若い人はテレビを見ていないなんて、そんなことないわけです。テレビCMやったら、若者向けのゲームとかパーンって跳ねたりしますからね。グラデーションなんですよ。
若い人は昔に比べればテレビを見なくなっているていう話だし、高齢者も若い人に比べればテレビを見ているよという話。スマホも見ていないわけじゃないよ、というグラデーションなので、悩ましいわけです。
60代へのWebコミュニケーションでひとつ言われているのは、上になればなるほどPCで見ているというのがあるんですよね。それは、会社でPCで仕事をしていたので、家に帰ってもPCでというクセがついちゃっている。若い人はスマホネイティブですので、スマホでやるのが当たり前になっちゃってる。
僕なんかもずっとPCでやっていた世代なんで、家に帰ってもやっぱりスマホでは小さすぎるな、やっぱりPCでって。ちなみに、うちのPCはデスクトップなんですけど、自分でパーツ買ってきて作ったりしてるんですが。僕50代ですから、60代になるともっとPCでという人が増えてくると思うんです。
あと、どうやって伝わりやすくするかという点では、クリエイティブですよね。 もともと通販系の、美容系とか健康食品系とかの企業の人たちは、コピーをすごく頑張ってやっていたんですよね。どうやったら年配層の心をわしづかみにできるか、みたいな。
で、Webがそんなに普及する前は、チラシでエリアを分けてどのコピーが一番効くかみたいなテストをやって、一番効果が出たコピーを勝ちクリエイティブとして、それをマスで流しながら、またそれを超えるコピーはどういうものなのかをチラシで繰り返しテスト、ということをやっていたわけです。
で、今は何となくね、Webのバナーってデジタル専業系のエージェンシーの営業さんがタダで書いちゃうみたいな形が割とあるんですよね。A/Bテストでパパっとテストして、スコアがいいもので本格的に配信すればいいじゃないですかっていうやり方がスタンダード化してきていると思うんですけど。
やっぱりね、「それじゃあなぁ」と。どうやったら年配の人たちの心を掴めるのかは頑張ってやるべきだし、美容系健康食品系の人たちがやっているように、ちゃんと研究するっていう。昔のダイレクト系企業がやられていたことを参考にされたらいいのかなって思うんですけどね。
