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気になるサービスを5分で理解!ネット&モバイルビジネスウォッチ

万引き防止、マーケティング活用…ICタグが出版業界に革命を起こす


リアル書店でもリコメンドサービスが可能に

 私見ではあるが、いうなれば検索エンジンにおいて上位表示を目指すための施策として存在しているSEO対策のごとく、書籍の陳列最適化(Books Exhibition Optimization:勝手にBEOと呼称)がなされようというわけである。

 これがうまくいけば、巨大オンライン書店であるamazonが行っている、「この商品を買っている人は、この他の商品も買っています」的なリコメンドサービスを、リアル書店でも行えるようになるかもしれないというわけで、心中ではお気に入りのジュンク堂書店あたりで、サクッと導入してくれないものか…と思っている次第である。とはいっても、この「ICタグで書籍管理」の発表は、講談社・集英社などの大手出版を含め約470社が当初の参加予定となっているので、全ての出版社・書籍で当該方式が採用されることは期待することはできない(ジュンク堂は参加しているようだった)。

 どうせならば、ICタグへの書き込み情報をBookOffなどの古書店屋を含めてDBを共有化し、あらゆる流通経路の末端まで把握できるようになれば…と思う次第。そうすれば、書店のセキュリティをくぐり抜けて万引きされた商品が古書店屋に持ち込まれても、買い取り可否を判断でき、窃盗犯罪者を認識できて一石二鳥である。

 あとは、最近復活した「貸本サービス」などでも、履歴内容を書籍自体に埋め込んだICタグで把握できるようになると便利でしょうね。とはいっても、TSUTAYAなどがやっている貸本では、発行された会員証が情報管理(貸し出し・返却等)のキーになってしまっているので、大転換は当分見込めそうにはなさそうかなと…。

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この記事の著者

池永 尚史(イケナガ ヒサシ)

 

1979年生まれ。CGMブログ・メディアを展開するベンチャー企業、インターネットサービス系企業を経て独立。2010年3月より株式会社ノイズ代表取締役。

 

■ 著書
・ 稼ぐアフィリエイターはブログが違う!(技術評論社刊)
・  ドロップシッピングス...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2008/03/28 15:25 https://markezine.jp/article/detail/2959

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