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ソーシャルメディア その進化と活用

デジタルでも「夢と魔法の世界」を届けられるか――ウォルト・ディズニーとLINEの挑戦


ゲストとの継続的なつながりを重視すると「LINEは欠かせない」

――ここからは、Disney × LINEについて深掘りしていきます。まずは、開発に至った経緯をお聞かせください。

林:我々は、デジタルの領域においては特にゲストとの継続的なつながりを重視しています。LINEというインターフェースでは、日々ゲストとつながることができますので、やはりLINEはこの時代には欠かせないパートナー様だと思います。

 またLINEさんとは、ゲームアプリ「LINE:ディズニー ツムツム(以下、ツムツム)」や、着せかえ、スタンプ、絵文字などのコンテンツで、これまでにも成功体験を築いてきました。そのような取り組みを行う中で、LINEさんと我々の目標、つまりゲストとの継続的なつながりを強化するというビジョンが合致した形ですね。

LINE株式会社 LINEコンテンツ事業部 副事業部長 川野辺傑氏
LINE株式会社 1 to 1 ビジネス事業部 副事業部長 川野辺傑氏

川野辺:我々も思いは同じです。ツムツムやスタンプなどその都度課金・購入するコンテンツでなく、継続的にコンテンツを届ける方法を探っていました。その中で、LINEファンアカウントという月額制サービスの手段がフィットしました。第1弾をディズニーさんとやらせていただけることは、我々としても嬉しいことですし、ユーザーにも非常に高い顧客体験価値を提供できると考えています。

「夢と魔法の世界」をどう体験してもらうか

――では改めて、サービスの詳細を教えていただけますか?

川野辺:Disney × LINEは、LINEとして初めての月額のアカウントサービスです。月額480円、年額5,700円でして、入会するとスタンプ、着せかえ、ディズニーキャラクターとのトーク、ディズニーマジカルタウンというオリジナルコンテンツを楽しむことができます。年額で加入いただいている会員には、ノベルティグッズの提供も予定しています。

ミッキーとチャット形式で会話を楽しむことができる
ミッキーとチャット形式で会話を楽しむことができる

林:LINEでのサービスを楽しんでいただくには、「キャラクターと友だちになる」という体験が一番の価値になるだろうと考えましたDisney × LINEのメインコンテンツは、ミッキーと友だちになれることです。現実の友だちと会話をするように、LINEでミッキーが話しかけてくれる。それに応じるとチャットボット形式で会話が進んでいくという設計になっています。

 また、単にキャラクターとやり取りするだけでなく、ディズニーの「夢と魔法の世界」をどう体験してもらうかを重視しました。そこで、マジカルタウンでは「ふしぎな本」というコンテンツを書き下ろしで展開しています。

――「ふしぎな本」とは?

林:ふしぎな本を開くと、マジカルタウンの中で色々なキャラクターと出会い、ストーリーが進んでいくのです。ゲームというよりは、キャラクターとのやり取りを楽しみながら、1つのストーリーをコンプリートする仕様になっています。没入感があり、友だちのキャラクターがどんどん増えていくという面白さもありますね。

 また、アカウントは1つしかありませんが、トークルームで表示されるアイコンがキャラクターごとに切り替わる機能をLINEさんに新しく開発していただきました。これによって、ミッキーと話している時にミニーとプルートが割り込んでくるなど、わちゃわちゃした感じも楽しんでいただけます。

ふしぎな本をタップすると、物語がランダムで展開される
ふしぎな本をタップすると、物語がランダムで展開される

川野辺:技術的な面では、会員属性によって配信を分けるという機能も新しく追加しています。有料会員なのか、ただアカウントを友だち登録しているだけなのかなどによって、ユーザーごとにお届けする情報を最適化できるようにしました。

 たとえば、有料会員の方が間違えてDisney × LINEのアカウントをブロックしてしまった場合、他のLINEアカウントから「ブロックすると、スタンプなどが届きませんよ」といったメッセージを送ることができます。

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LINE内の情報も発信者によって価値が変わる

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この記事の著者

松崎 美紗子(編集部)(マツザキ ミサコ)

1995年生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、新卒で翔泳社に入社。新入社員として、日々奮闘中です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/12/03 15:24 https://markezine.jp/article/detail/29600

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