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ソーシャルメディア その進化と活用

デジタルでも「夢と魔法の世界」を届けられるか――ウォルト・ディズニーとLINEの挑戦


LINE内の情報も発信者によって価値が変わる

――Disney × LINEのリリース後、ユーザーからの反響はいかがですか?

林:すでに250万人(2018年10月現在)の方が、公式アカウントを友だち登録してくださっています。ディズニーのファンの皆さんはキャラクターに対する想いがとても強く、期待値も高いんですよね。そんな中で、「ちゃんとキャラクターの性格が反映されている」というような嬉しい声をいただけています。

 このような反響から、継続的な体験を提供していくことで、ゲストとのつながりを強化することができるのだという確信が持てました。デジタルだけにとどまらず、Disney × LINEでは新作映画の試写会へご招待するなどの特典も提供しているのですが、これに対する反響も大きかったんです。デジタルの中に閉じた世界だけではなく、リアルでの体験まで幅を広げながら、ゲストの多様なニーズに応えることができるという発見がありましたね。

――LINEとしては、LINEファンアカウントの可能性をどのように感じられましたか?

川野辺:今まで公式アカウントでは、企業からの一方的な情報発信が多かった中で、キャラクターやIPを通じて提供される情報は、同じ情報であっても位置づけや価値が変化するのだということを感じました

 また、Disney × LINEの会員になると、一部のディズニースタンプを通常のリリースよりも早く買うことができたり、会員限定のスタンプがもらえたりします。そのために会員になったという声も多々ありました。LINEのスタンプを通じて、Disney × LINEの会員になって下さる、よりコアなファンになって下さるという動きがあったのは、リリース後の発見の1つですね。

O2Oなど、LINEファミリーサービスとの連携も視野に

――では最後に、Disney × LINEをどういったサービスに成長させていきたいか、意気込みをお聞かせください。

林:Disney × LINEでは、マーケティング観点でなく、ゲストファーストでゲストに喜んでもらえることを最も大切にしています。そうしてゲストとの継続的なつながりを持ち続けることで、今後メディア環境に変化が起きた時にも、新しい提案ができると考えています。何よりもゲストの声を一番に聞き、環境や市場の変化に対応することで、継続的な関係性を築いていきたいですね。

川野辺:当面の目標は、Disney × LINEの中で、キャラクターとのタッチポイントをより増やしていくことです。最終的なミッションとしては、サービス名の通り「Disney × LINE」を実現すること。Disney × LINEの会員になることが、ディズニーのファンにとって特別なステータスになるようなサービスにしていくことがゴールですね。

 そして、これはデジタルだけでは実現できません。先に話に出た、映画の試写会への招待のように、O2Oを積極的に絡めていくことでユーザーの体験価値は向上すると思っています。具体的なプランニングはこれからとなりますが、他のLINEファミリーサービスとの連携も視野に入れて、よりベネフィットを提供できるようなサービス設計を目指していきます。

(C)Disney、(C)Disney/Pixar

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この記事の著者

松崎 美紗子(編集部)(マツザキ ミサコ)

1995年生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、新卒で翔泳社に入社。新入社員として、日々奮闘中です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/12/03 15:24 https://markezine.jp/article/detail/29600

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