動画広告なのに、数千件のクリックが発生!
――キャンペーン終了後、どのような成果が現れましたか。
廣澤:大手動画プラットフォームで動画広告を配信した場合、クリックを目的にはしていませんが多くても数百件。広告投下量を増やし、大々的にサンプルキャンペーンを訴求した場合でも、1,000クリック獲得すれば、多い方とみています。今回は、それらを大きく上回り、動画広告なのに数千件のクリックが発生したことはLODEOの付加価値だと感じます。さらに、広告接触者・非接触者に分けてブランドリフト調査を行ったところ、リーチに対して想定していた認知率のリフト15%前後に対し、16%という結果が出ました。狙い通りにコミュニケーションの設計ができたと考えています。

加藤:おかげさまで、LODEO Tappable Videoの引き合いが増えています。今後の目標としては、ユーザーの自然な視聴態度を保ちながら、1回のリーチで多くの情報を吸収できる動画の仕様・配信環境の整備を進め、触れる動画が当たり前の存在として受け入れられる状態を構築したいと考えています。LODEO Tappable Videoはそれをリードしていくプロダクトとして、引き続き開発を進めたいですね。
親和性の高いメディアと組み、肌の悩みに寄り添いたい
――最後に、キュレルの今後のマーケティング展開、デジタル施策について教えてください。
篠原:「乾燥性敏感肌に寄り添いたい」というキュレルの願いは、製品だけでなく、情報やコミュニケーションでも実現できると考えています。現在も「キュレル肌手帳」というアプリを提供しており、日々の肌状態をチェックしながら肌と付き合っていくサポートを行っています。乾燥性敏感肌に困り、対策にお悩みの方、そして悩みに気づいていない方に対しても、「気づき」「正しい解決方法の提案」「悩みからの解放」という道筋を、キュレルがトータルで寄り添えるようにしていきたいです。
廣澤:デジタル施策に関しては、サンプル配布の効率化を図りたいですね。私はお客様が情報を知りたくなった瞬間をとらえる、ZMOT(Zero Moment Of Truth)という視点を大切にしていまして、キュレルは肌のお悩みにこたえるブランドということもあり、特にその考え方が重要です。何かの刺激をもとに検索行動が発生し、乾燥性敏感肌のことやセラミド、キュレルについて知り、サンプルやテスターで体験するという一連の流れを大切にするためにも、広告で一方的に刺激を与えるリーチ偏重ではなく、キュレルのお客様となる可能性の高い方が集まる場所に向けて、適切な情報を発信していきたい。デジタルの広告コミュニケーションの設計には、キュレルと親和性が高いメディアでプレゼンスを高めることが、大事だと考えています。