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「広告を有益な情報に」アウトブレインが形成する最先端のディスカバリー・プラットフォーム(AD)

朝日新聞デジタルが見てきた業界の変遷――レコメンドウィジェットによる収益性向上と新たなUXの提供

デジタル時代のパブリッシャーの在り方

――かなりの成果が出ているのですね。広告マネタイズの成果を得るために、意識的に取り組んでいることはありますか?

柳田:新しいアドテクノロジーの導入には、積極的に取り組みたいと考えています。導入すると決めたら、なるべく早いタイミングで実装したいですね。収益性を追求する上でも大事ですが、単純に新しいことをやりたいという気持ちもあります。そのほうが楽しいですから。もちろん、どんなテクノロジーでもいいわけではないので、そこに目利きは必要となります。

 また、パブリッシャーの広告マネタイズは営業などビジネス周り出身の方が担当していることも多く、必ずしもテクノロジーに詳しくない場合が多い。社内のエンジニアとテクノロジーを提供してくれる会社の間に入って、伝言ゲームのようなことをやっていると、なかなかスピードが上がりません。

 ですので、新しいテクノロジーをスピード感を持って導入していくには、自社のメディアの仕組みもテクノロジーも理解している専任のエンジニアをチーム内に抱える必要があると考えています。現在、8人中2人がエンジニアというチーム体制を敷いていますが、来年の1月にはもう1人エンジニアを増員する予定です。ビジネス担当者とエンジニア担当者2人というのが、理想の最小ユニットだと思います。

 アウトブレインのサポート体制にはもちろん満足していますが、何か起きた時、自社にアドテク専任のエンジニアがいるのといないのとではスピード感が全然違ってきます。今後、デジタル媒体で広告ビジネスをスケールさせるには、広告マネタイズのチーム内におけるエンジニアの重要性がさらに高まるのではないかと思います。

――最後に、今後の目標とアウトブレインに期待していることをお聞かせください。

柳田:アウトブレインの機能をより活用し、収益性の向上だけでなく、グロースハックの領域にも展開していければいいなと考えています。

 また、アウトブレインの「Sphere(スフィア)」という構想に期待しています。これは、招待されたプレミアムなパブリッシャーのみが参加できるプラットフォームを形成して、優良なユーザー群を生み出し、エンゲージメントと収益性を高めるという考えで、展開されているものだとうかがっています。近年ではパブリッシャーの意識も変化しているので、Sphereは、親和性の高い媒体同士がつながりメリットを享受できる環境になると思っています。

 加えて、記事のレコメンドについても、質の向上に継続して取り組んでいただきたいです。レコメンドの精度が媒体での体験を左右することもありますから、読者ニーズに合った質の高い広告がレコメンドされるようにしていただきたいですね。レコメンドウィジェットを提供する事業者もかなり多くなりました。アウトブレインには、今後も市場を良い方向に導く旗振り役を務めていってほしいです。

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この記事の著者

冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

 IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタン...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2018/12/12 19:02 https://markezine.jp/article/detail/29705

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