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レスポンスの魔術師が指南!今から使える“売れる”ネット広告実践ガイド

【売れるネット広告】広告効果の高い媒体を“確実に”見つけ出す方法とは?


メディアポートフォリオで有力媒体を洗い出せ!

 では最強のメディアプランを作成するにはどうすれば良いか? それはメディアポートフォリオを組むことである。

 もともとポートフォリオとは経営学における分散投資の概念だが、「メディアポートフォリオ」はこの概念をインターネット広告に応用した手法であり、簡単に言うと「効果の良い媒体メニューのリストを作成し続けること」である。

 再度繰り返すが、インターネット広告では、どの媒体メニューで採算がとれるか(=低CPAになるか)は、実際に掲載してみるまでわからないため、初めてキャンペーンをやる場合や新規媒体メニューをやる場合は広く・浅くできるだけ多くの媒体メニューに分散して投下することが大切だ。

 例えば1,000万円の予算があったとすると、「A媒体のメニューに500万円、B媒体のメニュー500万円に投下」するのではなく 「10種類の媒体メニューに100万円ずつ投下」するなど、なるべく分散して投下するのである。

 そして効果測定システムで出稿している媒体メニューごとの詳細なクリック率・コンバージョン率・CPAを把握して、効率の良かった(=CPAの低い)媒体メニューだけを「メディアポートフォリオ」に残し、逆に効率の悪かった(=CPAの高い)媒体メニューは「ブラックリスト」に入れておく。

 次回キャンペーンでは「メディアポートフォリオ」に残った効率の良い媒体メニューは、規模を大きくして(インプレッション保証型だったらインプレッ ション数を増量し、期間保証型だったら期間を長くして)実施し、逆に「ブラックリスト」に入った媒体メニューは二度と使わない。

 この作業を半永久的に繰り返すことにより、メディアプランのパフォーマンスはどんどん向上するのである。

 

 「メディアポートフォリオ」と言っても、特に小難しいことは無く、単純にエクセルシートか何かに効率の良い媒体メニューをメモし続け、広告主と広告代理店の担当者で共有するだけのことである。

 不思議なことにインターネット広告では一度効率良くとれた媒体メニューは、何度行ってもかなり高い確率で効率良くとり続けることができる。逆に一度ダメだった媒体メニューは、何度行ってもダメなのである。中長期的スパンで「メディアポートフォリオ」を組んでいき、媒体メニューの“組み合せ”を改善することこそが、レスポンスを上げ続ける一番確実(および堅実)な方法なのだ。

 この理論をメディア最適化、略してDMO(Direct Media Optimization)と 呼ぶ。

次のページ
目標CPAを達成するための秘訣

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この記事の著者

加藤 公一レオ(カトウコウイチレオ)

株式会社 売れるネット広告社 代表取締役社長

1975年ブラジル・サンパウロ生まれ、アメリカ・ロサンゼルス育ち。西南学院大学経済学部卒業後、三菱商事株式会社に入社。その後、Euro RSCG Tokyo、株式会社アサツーディ・ケイ(ADK)にて、一貫してインターネットビジネスを軸としたダイレクトレスポンスマーケ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/03/26 11:13 https://markezine.jp/article/detail/2978

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