コンバージョン率330%の成果
AIツール導入後の成果についてはどうだろうか。まず、直近の半年平均のコンバージョン率が紹介された。HOME'Sサイトへの広告出稿や外部DSP・アドネットワークに広告を出稿する不動産会社のキャンペーンにAIXONで作成したコンバージョン予測モデルを用いたところ、従来の手作業によるセグメントデータによる広告配信に比べて、PCで約150%、スマートフォンで約115%となった。

さらに、トライアンドエラーを繰り返し、予測モデルを作り直すことで、直近の1ヵ月の実績としては、PCで約2倍の188%、スマートフォンでは3倍以上の329%のコンバージョン率を達成した。

さらに予測精度を向上させていける
今回の成果を受けて浅利氏は、「AIXONの機能強化とインプットするデータ拡充によりさらに予測精度を高め、まだまだ成果を伸ばしていけます」と語る。
Appierが8月に提供開始した新たなツール「AIQUA(アイコア)」も活用していきたいと野口氏。AIQUAは、顧客一人ひとりに適したメッセージや画像・映像を制作し、Webブラウザやアプリ内プッシュ通知、メール、SMSなどで発信できるマーケティング・オートメーション・プラットフォームだ。野口氏はLIFULLとしてのデータドリブンマーケティングに言及し、「ユーザーごとのコンテンツの出し分けや離脱したユーザーに対してプッシュ通知で呼び戻すという、ユーザーを連れてくる広告ではできなかったことにも取り組んでいきたいと思っています。クライアントに対してもですし、HOME'Sのサービスとしても実装していけないかと考えているところです」と、展望を述べた。