テレビの世界にも、カオスマップがあった
マーケターの皆さんを始め、アドテクノロジーをウォッチしてきた方なら、カオスマップという業界一覧図を目にしたことがあるでしょう。一方でカオスマップといえば、何かと「デジタル」のイメージがあったかと思います。次から次へと新しい進化を見せる業界を表すのに、カオスマップはその進化をよく伝える見せ方の一つでした。
その中で、「テレビマーケティングにもカオスマップがありますよ」とお話しすると、驚かれる方も多いです。米国市場のものとなりますが、以下が、現在最も包括的と言われているものです。
CNN、FOXのような放送局はもちろんのこと、NetflixのようなOTTプレーヤーに加え、VIZIO のようなテレビメーカーから、Google、Facebookのようなデジタル・メディアに至るまで、様々な大企業、新興企業が参入しています。当社TVISION INSIGHTSも、左側のData Management & Measurementという枠の中で取り上げてもらっています。
放送局自身がコンテンツプレーヤーとアライアンスを組んで積極的に分析を進めていくこともあれば、他業界の大企業がスタートアップをM&Aしてサービスを提供することもあったりと、その動きを含めて、文字通り「カオス」な姿を示しています。
テレビがこのような変化を見せていることを、新鮮に思われた方も多いのではないでしょうか。ややもすれば「テレビ離れ」と言われ、メディアとしての価値が疑問視されることもある中、なぜテレビがこのようなカオスマップが描けるほどダイナミックな産業のようになっているのでしょうか。
Netflixの視聴セッションの7割はテレビから
Netflixは、今やみなさんご存じで、利用している方も多いサービスかと思います。OTTプレーヤー最大手として、世界的にもトップクラスのコンテンツプロバイダーです。FAANGの一角として 、デジタル時代の代名詞と言えるNetflixですが、実は「テレビビジネス」とも呼べる構造がありました。グローバルで見てみると、アカウントを作成する際は75%がパソコンやモバイル、タブレット経由ですが、約6ヵ月後には70%の視聴セッションがテレビをディスプレイとしてNetflixを視聴しているのです。
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