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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine✕立教大学産学連携企画!学生の疑問をマーケティング視点で解く

ラジオがデジタル世代に刺さるニューメディアに?radikoの運営状況、新たな広告商品に学生が迫る

radikoのプロモーションのカギは「イヤホン」

――「radiko」にとって今チャンスが訪れているのはわかりました。ちなみに、新規ユーザーの獲得に向けて、どのような広告・プロモーションを実施していますか。

 SNSの広告はもちろん、YouTubeなどでも広告配信を実施しています。もちろん、大きな予算があるわけではないので、学生の皆さんにリーチできていないかもしれません。

 また、「radiko」の使用シーンとして多いのが通勤・通学なので、中吊り広告も定期的に実施しています。加えて、イヤホンのサンプリングも定期的に行っています。

――イヤホンのサンプリングですか?

 そうです。たとえば広告を見て「radiko」を使いたいと思ってもイヤホンがなければその場では聞けませんよね? そこで、「radiko」のフライヤーとセットにしてサービス認知・理解を深めてもらい、すぐ試してもらえるようイヤホンのサンプリングを行っています。

今後について

――最後に、今後の展望を教えてください。

 これまでの取り組みは地盤固めでした。ユーザーを着実に増やし、タイムフリーやエリアフリーといった機能を提供する。さらに、広告収益を拡大すべくオーディオアドにも取り組むなど、サービスを続けていくための基盤が少しずつ形になっています。

 その一方で、まだまだ課題はあります。たとえば、インターネット上のサービスでは当たり前のように行われているレコメンド機能。現状はまだないのですが、DMPに蓄積したデータを活用してユーザーの好みに合わせた番組をおすすめできればと考えています。

 また、現在は有料会員のみですが、無料会員制度も取り入れていきたいと思っています。その中で「radiko」のことを好きになってもらえる機能やインセンティブを提供して、「radiko」のことを広めてもらえるアンバサダーを増やしたい。そうすることでDMPのデータの精度も向上し、広告や番組の改善にも活かせます。そして何より、ユーザーに快適なラジオ体験が提供できると考えています。

 もちろん、これらのことをするにはお金と時間がかかるので、収益化の仕組みを作りながら、我々のペースで着々と進めていきたいと思います。

――既存のラジオをより良いものにしていくための取り組みがたくさん行われているのが理解でき、非常に勉強になりました。青木さん、ありがとうございました!

立教大学佐々木ゼミ3班メンバーと青木氏
立教大学佐々木ゼミ3班メンバーと青木氏

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この記事の著者

立教大学佐々木ゼミ取材班(リッキョウダイガクササキゼミシュザイハン)

立教大学 経営学部 佐々木宏教授のゼミ生で構成した取材チームです。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/02/19 08:00 https://markezine.jp/article/detail/30279

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