TikTok Adsのクリエイティブは「抖音」で学べ

3人目の登壇者は、ByteDanceのマーク・マオ氏。TikTokのプラットフォームとしての現在地や、TikTok Adsのクリエイティブを成功させるコツを語った。
リップシンク(口パク)やダンスから始まったTikTok。現在は、コンテンツの多様化に注力し、特に生活に密着した投稿を増やそうとしている。中国限定のプロダクト「抖音(ドウイン)」では、コンテンツの多様化が、ユーザー層の広がりにつながったからだという。

マーク氏はTikTok Adsのクリエイティブに関しても言及。TikTokは動画のまわりにプロフィール画像やテキスト、アクションボタンが配置されているため、クリエイティブの重要な部分がボタンなどで隠れてしまっている場合が意外と多いそうだ。こうした失敗を防ぐためにも、まずはTikTokのフォーマットを意識して動画を制作することが必要だと伝えた。
次にマーク氏は、成功している広告について次のように語った。
「最初から広告色が強いものを出してしまうと、避けられてしまうことがあります。2~3秒間はTikTokのトンマナに合った自然な形で制作していただいた上で、インパクトの強いものを出す、というのが、効果の出ている広告パターンです」(マーク氏)
また、裏技として「抖音」を参考にしてほしいと呼びかけた。「抖音」はTikTokに先駆けて提供され、コンテンツもクリエイティブ・広告も成熟しているため、学べる点が多いという。
さらに「今後のクリエイティブは音にフォーカスしてもらいたい」と、マーク氏。現状は音をクリエイティブに活かせている制作者は少ないそうだが、ゲーム分野であれば、ノイズを出したり、流行っている踊りをキャラに踊らせたりすることができる。
マーク氏は、「運用の最適化も必要ですが、バズるクリエイティブを作ると、異次元の数字が出てくる、というのがTikTokの特徴です。仲間内で盛り上がれる『バズ』を意識して制作してください」と呼びかけた。
ファンマーケティング、そして広告クリエイティブについて知見が共有された本セミナー。次回以降もテーマを変えて開催予定だ。