AppsFlyerは、「パフォーマンスインデックス Edition VIII」をリリースし、モバイル広告業界に関する最新レポートを発表した。同レポートでは、370のメディアネットワークを活用して、200億のアプリインストール、11,500のアプリ、および390億のアプリ起動を調査している。レポートの要点を紹介する。
モバイルアプリ第1位はFacebook、Googleはゲーム以外の分野を牽引
ゲームに対するユーザーの需要を維持することに成功し続けているFacebookは、ゲームにおけるパフォーマンスにより、モバイルアプリのトップネットワークとしての地位を堅持した。一方Googleは、ソーシャルメディア大手と比べてゲーム以外でのアプリの成長率が増加している。これは検索意図モデルを反映した結果だと考えられる。
Googleのリターゲティングシェアが急増
Googleのリターゲティングシェアは、190%上昇した。
ROIが大幅に変動
最も大きな変化を見せたネットワークはSnapで、非ゲームランキングでは9位から4位に上昇した一方、カジュアルゲームではトップから12位まで下落した。CrossInstallは、ユニバーサルゲームで1位から6位に急落。Vungleは、ユニバーサルゲームで12位から5位に躍進した。
新興企業は成長の課題に直面
AppsFlyerの前回の成長インデックスに登場したネットワークのうち、特定の分野でパフォーマンスを示したメディアソースの40%が完全にマイナス成長となり、今回および過去のインデックスのランキングにとどまったのは わずかに10%だった。そのすべてが新興のメディアソースであった。
モバイルの不正は今なお健在
全世界で30%と、アプリのインストール不正は依然として高い水準にあり、一部のランキングに影響を与えている。マーケターの予算にとって大きな脅威であり、汚染されたデータに基づく意思決定の影響が懸念される。
アフィリエイトが失速
モバイル広告の不正に対する関心が高まる中、2018年後半にはアプリインストール全体が32%増加したにもかかわらず、アフィリエイト主導のアプリインストールは12%減少し、アフィリエイトモデルからの移行が見られた。
アフリカや中東市場の台頭
インデックスに初めて登場したアフリカや中東は、地域の継続的な経済発展を反映して大幅な成長を示した。スマートフォン所有者の数が飛躍的なスピードで増加しているこの地域は、新規顧客の開拓や維持をしようとするマーケターにとって新たな戦場となっている。
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