海外製品は「導入ハードルはあっても必ず結果がついてくる」
――「Scibids」のような海外発のソリューションを日本へ導入する際には、言語や商習慣の違いといった障壁があると思います。この点については、どのように対応しているのでしょうか。
山口:当社が海外製品を取り入れるのはこれが初めてではなく、これまでにも、AIによってより効果の高い広告クリエイティブを提供する「Creadits」や、リスティング広告の最適化を行う「AdScale」などの導入を進めてきました。そこで培った知見やノウハウが役に立っています。
また、具体的な取り組みとしては、Scibidsのメンバーと当社のコンサルタントは毎週定例のミーティングを開いており、機能の微調整を続けています。
Leroy:これまでアドフレックス・コミュニケーションズと取り組みを進めてきた中でユニークだと感じているのは、社員の教育やクライアント企業への啓蒙のための投資を惜しまない点です。私たちのテクノロジーについて熱心に学んでもらっており、信頼できるパートナーですね。
山口:海外製品の導入は確かにハードルが高いのですが、その圧倒的な技術力や先進性をしっかりと活かすことで、必ず結果がついてきます。運用メンバーを育てることはもちろんですが、国内のお客様が抱える課題に合った適切なソリューションを選定することがまず大切だと考えています。
AI・機械学習の知見を強化し、お客様の一歩先を行く
――最後に、両社の今後の展望についてお聞かせください。
Leroy:当社は既に15ヵ国に事業を展開していますが、今回日本の皆様にも「Scibids」をご利用いただけるようになったことを嬉しく思っています。アドフレックス・コミュニケーションズのお客様にも高い価値をもたらすことができるよう、一層の協業を進めていきます。
また、今年3月には初のインターナショナルオフィスとして、シンガポール支社を設立しました。APAC地域はメディアの観点で急速な成長を見せています。シンガポールを拠点に、この地域への啓蒙活動や最新テクノロジーの導入を加速させていきます。
山口: 当社は、事業計画の策定から、コミュニケーション・プランニング、PDCAマネージメントまでをフルファネルで提供できる体制を構築しています。他にも複数の企業とパートナー提携しており、既にご紹介したAIにより効果の高い広告クリエイティブを提供する「Creadits」や、リスティング広告最適化の「AdScale」も組み合わせて活用できます。今後も課題解決をさらに加速するため、AIや機械学習の知見を強化し、「Scibids」を含めたAIソリューション・サービスを拡大していきます。
この1年間で強く実感しているのは、メディア環境やテクノロジーの発展により、お客様から求められることも、私たちが提供できる価値も大きく変わっているということです。だからこそ、変化の兆候を逃さず、お客様の一歩先を行って、適切なソリューションを提供していきたいと思います。