ログリーは、インターネット広告配信においてCookieなどのユーザーを一意に特定する技術を使用せずに、ユーザーの属性を推定する技術を確立した。
近年、インターネットにおけるユーザーのプライバシー保護について関心が高まり、ブラウザのCookieが制限されるようになった。また、EU圏ではGDPR(EU一般データ保護規則)が制定され、Apple社のSafariブラウザではITP(Intelligent Tracking Prevention)によってCookieによるトラッキングを禁止する機能が搭載されるなど、今後もユーザーのプライバシー保護に対する仕組みが整備されていくことが予測される。
今回ログリーが発表した新技術では、Cookieを利用せずにWebページのアクセス情報からユーザーの性別・年齢などのデモグラフィック情報、また興味・関心などのサイコグラフィック情報を推定するというもの。ページの内容を利用することなくユーザーがWebページにアクセスした際に取得できるURL、日時、端末情報などのアクセスログをパターン化し、機械学習の技術を用いてユーザー属性を推定する。
同社は本特許技術を用いた広告配信の準備を2019年9月までに整え、LOGLY liftに搭載する予定だ。また、言語に依存しない仕組みのため、本技術をグローバルで展開することも視野に入れ、各パートナー企業との連携も模索していく。
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