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デジタルガレージ、d払いなどQR決済の店舗一括導入サービスを提供 乱立する決済業者との個別契約不要に

 デジタルガレージを中心とするDGグループは、店頭に設置したQRコードを消費者のスマートフォンで読み取って支払う、読み取り支払い型のマルチQRコード決済ソリューション「クラウドペイ」の提供を開始した。

クラウドペイの支払いの流れ

クラウドペイの支払いの流れ

 「クラウドペイ」は、1つのQRコードを店頭に設置するのみで、複数のQR・バーコード決済サービスを一括でより簡易に導入することができるサービスで、d払い、Alipay、WeChat Pay、メルペイ、LINE Payの5種のQR・バーコード決済サービスに対応。加盟店の利用申込は5月16日から受付を開始し、サービスの提供はd払いを6月末から、Alipay、WeChat Pay、メルペイ、LINE Payは順次対応予定。

 店舗での支払時に、消費者が支払いを行う決済アプリを起動し、店頭に設置してある各決済サービスで共通化されたQRコードを読み込み、支払金額を入力することで決済が完了する。

店頭設置用 QRコードスタンドのイメージ

店頭設置用 QRコードスタンドのイメージ

 QR・バーコード決済には、店舗に設置したQRコードを消費者のスマートフォンで読み取る、読み取り支払い型のMPM方式と、消費者がスマートフォンに表示したQR・バーコードをPOS端末で読み取る、コード支払い型のCPM方式の2種類がある。

 CPM方式は、POS端末を導入している店舗が対象でPOSシステムの改修も必要となるため、加盟店にとってはコストや工数の面で負担が高い方式。一方のMPM方式はPOS端末など機器の導入やシステム改修が不要で、比較的簡単に導入できる点が特長だが、QR・バーコード決済サービスが乱立する中、導入時に個別のQR・バーコード決済サービスとの契約や、店頭で各サービスのQRコードを設置する必要があるなど、加盟店での負荷が高まっている。

 「クラウドペイ」では、加盟店は個別の事業者と都度契約することなく、複数のQR・バーコード決済サービスを一括導入できる。共通化された1つのQRコードを店頭に設置するのみなので、レジ周りのスペースを取ることもなく、どのQRコードを読み込むのか消費者を迷わせることもなくなる。

 運用に際しては、従来のMPM方式では消費者のスマートフォンで決済完了を確認したり、各サービスの管理画面でキャンセル処理を行う必要があったが、「クラウドペイ」の加盟店専用アプリでは、すべてのQR・バーコード決済サービスの取引管理機能を提供しており、決済状況の確認やキャンセルをアプリ上で完結できるため、加盟店での運用の手間を削減することができる。また、売上金は、決済手段に係わらず「クラウドペイ」から一括入金するので、経理業務の省力化も図ることが可能。

 なお、「クラウドペイ」加盟店は、「キャッシュレス・ポイント還元事業」の加盟店として、ポイント還元の対象となる。

 今後「クラウドペイ」には様々なQR・バーコード決済サービスが追加搭載される予定。DGグループでは、マーケティング・決済・投資の3領域で事業展開するグループシナジーを活かし、加盟店向けOMO施策の支援や、MPM方式のQRコードの規格標準化を推進していく。

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MarkeZine(マーケジン)
2019/05/16 13:15 https://markezine.jp/article/detail/31074

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