MarkeZine(マーケジン)

記事種別

5G時代の動画活用のヒントを、BtoB企業とD2C企業に見る

2019/06/11 08:00

 小売業のマーケティング活動では、デジタルとリアルを融合した真の意味での顧客体験を創造することの重要性は理解されており、お客様視点での体験をどう設計するかが盛んに議論されています。しかし、「コンビニ24時間営業問題」「店舗スタッフのEC忌避」などの問題を見ると、優れた顧客体験の提供を支える店舗スタッフの体験を改善することが求められる時期が来ていると感じます。

目次

コンテンツ提供で求められる今まで以上のスピード感

Adobe Stock/Monet
Adobe Stock/Monet

 3月、筆者は米ラスベガスで開催された「Adobe Summit 2019」に初めて参加しました。このカンファレンスはAdobe Analytics、Adobe Target、Adobe Experience Managerなどのデジタルエクスペリエンス製品をテーマにした年次カンファレンスです。

 初日の基調講演がマーケティングではなく、顧客体験の話で始まったことには驚かされましたが、後で調べてみると、アドビは2016年のAdobe Summitからエクスペリエンス(体験)をテーマにカンファレンスを開催していました。

 カンファレンス全体を通して印象に残ったことは多々ありますが、ここで一つだけ挙げるとすると「コンテンツベロシティ」というキーワードになるでしょう。アドビはこの言葉を「より多くのコンテンツを迅速に作り出し、適切なターゲットに届け、パフォーマンスの結果につなげること」と定義しています。顧客体験の設計でコンテンツベロシティの視点はとても重要です。事例セッションで登壇した複数の企業のリーダーがスピードの重要性を指摘していました。

 たとえば、Vans、Timberland、The Athlete's Foot、Platypus、Hype DC、SKECHERSなどのシューズブランドを擁するオーストラリアのフットウェア企業Accent Groupの事例セッションで、CDOを務めるMark Teperson氏は「今のようにオンラインとオフラインを行き来するお客様とのコミュニケーションでは、現在の3~5倍のデジタルコンテンツをタッチポイントから提供しなくてはならない」と述べています。

 つまり、お客様がどこにいてもデジタルでつながることができる時代、店頭のVMD(Visual Merchandising、ディスプレイで視覚に訴えるマーケティング)や交通広告とFacebook広告を差し替えるスピード感はまったく違ったものが求められるということです。オフラインを中心にビジネスを展開する伝統的な企業ほど、お客様一人ひとりにデジタルコンテンツを提供するスピード感の重要性を改めて再認識してもらいたいと思います。

※この続きは、会員の方のみお読みいただけます(登録無料)。



  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • プッシュ通知を受け取る

All contents copyright © 2006-2019 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5