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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

データ×テクノロジーを武器にする、メディア企業実践

メディア企業が陥りやすい「データ活用」の罠

“メディア企業としての信念”と“マネタイズ”を両立させるには

 今後、メディア企業がデータを活用していく上での大きな課題は、コンテンツ発信者としての信念・価値観を維持しながら、同時に広告マネタイズなどのビジネスモデルとユーザーをいかにつなげていくか、ということになっていくでしょう。

 データを利用してユーザーとコンテンツをOne to Oneでマッチングしていくことは、ある意味機械的な仕組みとして捉えられることも多いと思います。広告コンテンツへの誘導など利益を追求しすぎれば、コンテンツ発信者としての信頼性に影響が出てくる懸念もあります。

 特定の分野へのユーザー評価の偏りを回避していくためには、繰り返しですが複数の切り口(KPI)で評価していくことが大事です。それと同時に、その瞬間の絶対的な評価ではなく、時系列に並べた時の「変化」を見ていくことで、継続的なトレンドや未来予測を行っていく仕組みに切り替えていくことが重要になります。

 たとえば、株式の運用をイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。市場環境やユーザーの行動は時として急激に変化しますので、その変化を捉え、瞬発力をもってアクションを取り続けるサイクルを構築することで、スピード感をもって意思決定を行うことが可能になります。さらには、その意思決定の精度や速度が、メディア企業にとっての生命線となってきます。

 次回は、KPIの設計とアクションを重ねることで見えてくるリアルなユーザーの姿を追いかけながら、メディアとしての価値・役割を見つめ直していったメディア企業の実例をご紹介していきます。

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この記事の著者

加藤 英也(カトウ ヒデヤ)

株式会社Legoliss 取締役/データソリューション事業部管掌
セプテーニでSEM入札ツールの開発や、アクセス解析ツールを活用したユーザビリティなどテクノロジーとウェブマーケティングを掛け合わせたコンサルティングを推進。その後、サイバーエージェントにてアドテクノロジー領域の事業推進、エンジニアとして配信システムやターゲティ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/07/18 09:00 https://markezine.jp/article/detail/31481

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