クラウドテクノロジーで流通業のトランスフォーメーションを支援
マイクロソフトは、「Microsoft Azure(マイクロソフト アジュール)」というクラウド基盤を中核に据えて、流通業のトランスフォーメーションを支援している。
流通業のトランスフォーメーションの要点とは何か。藤井氏は、「顧客理解(Know your customers)」、「従業員の強化(Empower your people)」「サプライチェーンの強化(Deliver intelligent supply chain)」「流通業ビジネスの再創造(Reimagine retail)」の4つが重要な要素だと述べる。
デジタルを活用して、この4つを実現していくうえで、なぜクラウドに注目することが重要なのか。その理由を藤井氏は次のように述べる。
「デジタルを活用したトランスフォーメーションを考えるにあたって、クラウドテクノロジーに注目することは非常に重要です。クラウドそのものは勿論魅力的ですが、なによりも最新のテクノロジーが、一番初めにクラウドに実装されるという点が重要です。ですから、クラウドを採用するしないに関わらず、クラウドテクノロジーをご理解いただくことが、非常に重要になってくるのです」(藤井氏)
では、様々なクラウド基盤があるなかで、「Microsoft Azure」の強みとは何か。
強固なセキュリティと豊富なサービス群が強み
「Microsoft Azure」の強みとして、藤井氏がまず挙げたのが、最新テクノロジーをベースとした、豊富なサービス群だ。
「Microsoft Azure」では「Infrastructure as a Service(IaaS)」として、コンピューティング、ネットワーク、ストレージなど、基本的なサービスがすべて揃っている。また「Platform as a Service(PaaS)」として、AI、データ分析、IoTなど、昨今注目のテクノロジーを、サービスとして迅速に活用することができるようになっている。
さらにマイクロソフト独自の強みとして、藤井氏は「強固なセキュリティ」と「ポートフォリオの広さ」を挙げた。たとえばオムニチャネルを前提に、顧客接点の強化を考える際でも、クラウドだけでなくエッジやデバイスなど含めて包括的にカバーでき、それを安全に連携できる基盤構成が期待される。
マイクロソフトはクラウドのみならず、広範で包括的な基盤ポートフォリオを有しており、他の基盤ベンダーにはない強みなのだ。