本連載では、広告・マーケティング業界に特化した転職、副業、就活のキャリアコンサルティングを3,000人以上担当したホールハートの野崎大輔さん(通称:白メガネ)が、同領域で活躍中の業界人のこれまで歩んできたキャリアを深掘りし、人生100年時代におけるキャリア設計のヒントを探ります。今回は、メカニックエンジニアから営業事務、フリーデザイナー、デジタル広告のコンサルタントなど様々な職業を経て、現在DMM.comのマーケティング本部 デジタルマーケティング部部長を務める武井 慎吾さんに話を聞きました。
マーケティング関連職に行き着くまでの長い道のり
野崎:今回は事業会社のデジタルマーケティング責任者まで駆け上がった武井さんに、これまでどのような経歴を歩まれてきたのかを聞いてみます。実は一緒に働いていたこともあり、武井さんの異色ながら参考になるキャリアの流れは理解していますが、改めてファーストキャリアはどのような仕事を選ばれたのでしょうか。
武井:私はファーストキャリアからマーケターにたどり着くまで、かなりの時間と社数を費やしています。まずファーストキャリアは高校を卒業後に入社したメーカーにてメカニックエンジニアとして、エレベーターやエスカレーターの設営・保守運用をしていました。theガテン系の仕事で今とは真逆の環境ですね(笑) 。
そこから、オフィスワーカーになるべく、大手家電量販店に転職。本社勤務で営業事務や在庫管理、店頭売り場のコーディネートや、販促など様々な業務に従事していました。

合同会社 DMM.com マーケティング本部 デジタルマーケティング部 部長 武井 慎吾氏
デジタルエージェンシーでデジタルマーケティング業務に携わった後、人材会社を経てDMM.com(以下、DMM)に入社。2019年8月からはデジタルマーケティング部の部長として、DMMが展開する40を超える事業に対し、収益貢献をミッションとしたデジタルマーケティング業務に従事。
武井:そのうち、「パソコンを使う仕事」に、漠然とした憧れが出てきて(笑)。そこで、独学でデザインやHTML、コーディングを学んで、フリーのデザイナーとして独立しました。当時、クラウドソーシング系のサービスはまだ存在せず、知り合いなどから仕事を紹介してもらい、美容室や飲食店などのWebサイトや名刺の制作をしていました。
野崎:序盤から異色な経歴ですね。その後、ゲーム会社に転職されてますよね。
武井:はい。当時はモバイルゲーム市場が盛り上がり始めていた時期ですね。子供の時からゲームが好きだったこともあり、ゲーム関連の仕事に興味もあったので転職してみることにしました。ゲーム開発に関しては未経験だったものの、デザイナー時代にプログラミングも学んでいて、ポートフォリオも作っていたのが助けとなり、無事入社することができました。
ただ、自分が好きなことを仕事にしたのですが、仕事をしていても全然楽しくなくて。結局1年程で業界から身を引くことにしたのですが、このタイミングから「自分は仕事に何を求めるのか、何が楽しいのか」を考えるようになり、人生における1つの分岐点になったと思います。
そこから、とあるイベント会社で営業事務兼広報として勤務をしていく中、「プログラマティック広告」の存在を知り、強い興味と期待を感じるようになり、その後デジタルエージェンシーに入社。コンサルタントとしてSEM広告を中心にプログラマティック広告の運用業務に従事していきました。ここでようやく広告・マーケティング関連の業務が本業になってきましたね。
野崎:ここまでのキャリアを見ると、転職時に毎回未経験の領域へ挑戦している印象ですが、意図があったのでしょうか。
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水落 絵理香(ミズオチ エリカ)
フリーライター。CMSの新規営業、マーケティング系メディアのライター・編集を経て独立。関心領域はWebマーケティング、サイバーセキュリティ、AI・VR・ARなどの最新テクノロジー。
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