30~40%は自動化、パフォーマンスも維持する結果に
MZ:では、ダイナミック広告を活用したことで得られた成果を教えてください。
石井:元々期待していた、広告制作に対する時間が圧倒的に削減できたことが大きな成果ですね。これまで100%人間がクリエイティブを用意していたのが、直近では30~40%近くはダイナミック広告で自動化できるようになりました。
私の所属するマーケティンググループでは、デジタルマーケティングだけでなく、アプリ内の改善やオフライン含めた他のマーケティング施策の企画なども担当しているので、そこにより時間が割けるようになったのは非常に嬉しいです。
また、広告によるパフォーマンスも向上し、継続率が高いユーザーにインストールしてもらえるようになりました。
MZ:ダイナミック広告で様々な成果が得られたと思いますが、導入してみて魅力的だと感じた点はありますか。
石井:2つあって、1つは先ほど成果として挙げた広告のパフォーマンスが向上した点です。
そして、もう1つはリスクヘッジができるようになった点です。Facebook、Instagramの広告のうち30~40%をダイナミック広告にしたことで、一定のパフォーマンスを維持しながら、その他でチャレンジングなクリエイティブを用意してリスクを取ることもできるようになりました。
麗狗:ダイナミック広告は、安定して高いパフォーマンスを維持することができます。また、これまでの手動による運用だと細かなチューニングが常に求められましたが、ダイナミック広告の場合はパフォーマンスが下がってきても、先ほどお伝えしたシグナルの質と量を高める改修を行うことで抜本的な改善が可能になります。
石井:インハウスで運用している立場からすると、細かなチューニングが必要なくなるのは非常にありがたいですね。
今後は既存ユーザーのリテンションに活用も
MZ:最後に、今後ダイナミック広告のパフォーマンスを上げるために改善したい点があれば教えてください。
石井:これまで、新規インストールの促進を目的にダイナミック広告を活用してきましたが、今後は休眠復帰に使ってみたいです。たとえば、最近起動していない方に対して興味がありそうな記事を利用頻度が高いFacebookやInstagram上でお勧めできるのは非常に有効なのではないかと思っています。
MZ:そういった既存ユーザーの定着を目的にダイナミック広告を使われるケースも多いのでしょうか。
麗狗:まだ多くはありませんが、データフィード内に記事カテゴリが含まれていれば、特定の記事カテゴリだけを広告表示することもできますので、カスタムオーディエンスと組み合わせ、既存ユーザーの定着に活用いただくこともできると思っています。
石井:あとは、Instagramストーリーズの広告もうまく活用していきたいですね。現状はトライしているものの成果に結びついているわけではないので、ダイナミック広告も駆使しながら改善していきたいです。