テレビCMの効果がデジタルにも波及
MZ:では、実際にテレビCMとデジタル広告をどのように組み合わせて集客を行っていったのか教えていただけますか。
平地:テレビCMの効果は非常に高いと感じていて、テレビCMを出稿している期間とその後の期間における指名検索数が大きく伸びるんです。さらに、検索結果からWebサイトへのCTRも上昇し、結果的に流入数もPV数も上昇しているんです。PVに関しては1日で約17,000伸びていて、テレビCMの出稿後に至っては20,000近く伸びていました。
過去の経験からも、テレビCMで検索数が伸びる傾向は幾度となく見てきたので、今回もそこに一定の自信もあり、テレビCMの出稿中は配信を強化しました。これまで支援してきたスポーツチームでテレビCMを打っているチームがなかったので、テレビCMの効果がここまであり、デジタル広告の効果まで大きく波及するのは驚きでしたね。

MZ:ちなみにですが、山形でテレビCMを出稿する場合、どのくらいの単価になるのでしょうか。
相田:具体的な金額はお伝えできないのですが、大都市圏のCM単価に比べれば非常にリーズナブルな単価で出稿することが可能です。平均的な視聴率が6%~7%前後ありますし、入場者数がそれで伸びるのであれば全然投資できる金額だと思っています。また、単価が安いことで放映するタイミングやクリエイティブを変えてトライアンドエラーしやすいのも、メリットではないでしょうか。
現在はファミリー層や主婦層に届くよう、休日の朝・夜帯を中心に、具体的にはスポーツ番組やニュース番組の前後で放映しています。
県民の耳に残るクリエイティブを
MZ:ちなみに、どのようなテレビCMのクリエイティブを打ったのでしょうか。
相田:時期によって違うのですが、どれも共通していたのは耳に残るということですね。たとえば、7月27日からホームでの試合が4試合続いた時期に行った「夏祭りだモン!2019」というキャンペーンでは、選手たちとホームタウンの皆さんにCMソングに合わせて踊ってもらいました。
そのテレビCMが流れた後、小学生の間でその踊りをマネする子が続出したといった反響もありました。
また、10月に開催したホームゲームでは山形弁で皆さんの来場を呼び掛ける内容のクリエイティブを制作しました。このクリエイティブは庄内弁バージョンも作っており、県民の方なら思わず気になる、違和感を感じてしまう要素を音声に入れ込むようにしました。
平地:僕らも、ゴールデンウイークの集客用にCMを制作させていただきました。それはわかりやすく、かつ親しみやすいものにしました。特に、ゴールデンウィーク中でキャップのプレゼントがあるという目玉の企画も走っていたので、15秒の中でしっかりと企画の内容が伝わるクリエイティブを作りました。