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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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スポーツ×デジタルマーケティングの現在位置を探る

来場者数が平均1,500人増加!モンテディオ山形が取り組む、マス×デジタルの集客術

来場にはどれだけ寄与したのか?

MZ:では、今回の集客施策でどれだけの成果が得られたのか教えてください。

相田:来場者に関しては、テレビCMを打った開幕戦、ゴールデンウィーク周辺の試合はどれも約1万を超える来場者が集まりました。また、7月末から8月末の期間では、グッズプレゼントも寄与してか、約18,000人の来場があり、前年平均と比較しても1,500人近く来場者が増加し、目標としていた平均8,000人も達成することができています。

 また、7月から8月にかけてテレビCMを長期出稿した後に、ファンの方から「最近はテレビCM出さないの?」と会場でお声がけいただくこともあったので、テレビCMの影響力の大きさを感じました。

平地:デジタル上で得られた数字だと、先ほどお話したWebサイトへの流入が増加したことに加え、LPへの送客率も2倍近くに増えました。また、チケット販売に関しても購買率が4倍近く伸びていました。

スポンサーとのコラボとCRMを強化

MZ:今回の結果に対して、お2人はどのように評価していますか。

相田:非常に良かったと思います。今シーズンは来場者数が10,000人を超える試合を最低5試合作りたいと考えていたのですが、今回の施策がその達成に大きく貢献してくれました。

平地:今回の成果には正直びっくりしました。ニュース番組にPRを仕込んでテレビ露出を狙うケースはよくありますが、テレビCMに出稿するケースは稀有だと思います。しかし、これだけ来場者数の増加につながるのであれば、地方クラブが試す価値はありますし、鉄板と言える集客方法をクラブとして確立できたのは非常に素晴らしい結果だったと思います。

MZ:今後はどういったことに取り組んでいきたいですか。

相田:今後は企業とモンテディオ山形がコラボレーションした広告が作れると良いと思っています。ただ選手を出すだけではなく、ストーリーを持たせるような内容のものを企業と一緒に作れれば、我々にとってもコラボするスポンサーにとってもメリットがあると思っています。

平地:僕らもスポンサーとのマーケティングを支援していきたいですね。相田さんがお話ししたような内容はスポンサーにとってもバリューがあると思いますし、そういったメニュー作りのお手伝いができるといいですね。

MZ:集客の部分ではいかがでしょうか。

相田:現在課題となっているCRMの改善に取り組みたいと思っています。これまでは招待券も実券を渡していたんですが、現在は引換券にしてアンケートに答えていただくことで、どういった方が来場しているのかを把握するようにしています。来シーズンはより集客に活用できる手段を増やしていくフェーズに入れればと思います。

 また、お子様が反応するような施策ができると来場につながることもわかっているので、お子様向けのアクティビティを用意したいです。現在集客がうまくいっているスポーツチームの多くは、強さ以外の部分で集客に効く仕組みを持っているので、我々もスタジアムが公園の中にある立地を活かし、行政の方と協力しながら新しい取り組みを仕掛けていきます。

平地:そういった新しい取り組みが出てくれば、LPにコンテンツとして載せていくことができるのでより集客も伸ばせると思います。これまではスポーツ好きな層をターゲットとしていたのが、土日にどこ行くか悩んでいるファミリー層などにもアプローチできるので、モンテディオ山形の持っている良さをこれからも伝えていきたいです。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/11/26 09:00 https://markezine.jp/article/detail/32352

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