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第106号(2024年10月号)
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Salesforceで実現するDX最前線(AD)

「CX最適化」に必要なこと/セールスフォースがIT人材育成に注力する理由

無料のオンライン学習サービスで人材育成をサポート

――具体的に、どのような人材育成支援をしているのですか?

笹:元々、各領域や製品ごとにSalesforce認定資格を設けていて、座学講習を中心に取得支援をしてきました。ただ、それだけでは抜本的に新規エンジニアの数を増やすことは難しいです。

 今、より必要なのは、他の職種からのキャリアチェンジによって、IT人材が増えることです。そのため、3年ほど前に無料のオンライン学習サービス「Trailhead」を立ち上げました。通常、業務外で企業向けのソリューションサービスを扱う機会はなかなかないですが、「Trailhead」では「Marketing Cloud」やその他の当社製品を実際に触りながら、順を追って学習することができます。学生や主婦の方など、まったくの初心者からでもスタートでき、Salesforce認定資格取得の道も開かれています。

――パートナー企業が、自社のまだ経験の浅いエンジニアにこうしたツールで勉強してもらえれば、育成コストも抑えられるわけですね。

笹:はい、IT人材の確保と育成コストという大きな課題に対して、技術習得しやすい環境を整えることは、当社ができる一手だと考えています。また、中堅中小規模のSI企業においては、仮に「Marketing Cloud」活用支援に習熟したとしても、継続的に仕事を獲得できるかどうかは大きな懸念事項の一つだと思います。そこで既存の大手パートナーと新規パートナーがタッグを組んでひとつの案件に当たれる「パートナーマッチング制度」を設けて、ナレッジの共有と継続的な仕事の創出を支援しています。

Trailheadの画面。様々な学習プログラムが段階を踏んで学べるほか、コミュニティで質問したりイベント等に参加したりすることも可能。
Trailheadの画面。様々な学習プログラムが段階を踏んで学べるほか、コミュニティで質問したりイベント等に参加したりすることも可能。

最適な顧客体験をともに創造していく

――パートナー企業を増やすために、パートナー企業の課題である人材や案件獲得までをフォローされているんですね。

笹:それほど、私たちにとって「パートナー企業/エンジニアの不足」という課題が大きく、本腰を入れて取り組む必要があるということなんです。

 同時に、パートナー企業のバラエティも必要です。たとえば、以前の広告は不特定多数向けの手法でしたが、今では個人を特定できなくても「このiPhoneとこのiPadは同一人物が使っている」などがわかりますよね。さらにサードパーティーデータを掛け合わせると、子どもがいるかどうかなどのパーソナル情報もわかる。

 そのため、アドテクとマーテクが融合しつつあります。同時に、アドとダイレクトキャンペーンを融合する流れもあります。ただ、これら融合する領域を1社でカバーするのは難しいので、それぞれの強みを発揮していただきたいのです。

――では、ずばりパートナー企業に求めることは?

笹:特定の領域に強みをもっていることはもちろんですが、組ませていただく上でいちばん大事だと思っているのは、やはり冒頭で申し上げた私たちの目指す世界観に共感いただき、それを共有してクライアント企業に伴走していただけることです

 今、デジタルマーケティング支援の市場は“ツール論”から“チーム論”になりつつあります。適切なツール選びの何十倍も、それをちゃんと機能させられるチーム編成が重要になってきているのです。それを踏まえて、クライアント企業のその先にいるお客様にいかにすばらしい体験を届けられるか、という点に一緒に取り組めるパートナー企業さんとぜひ出会いたいと思います。

セールスフォース・ドットコムでは現在、ビジョンに共感し、併走していただけるパートナー企業を募集しています。詳しい情報は以下よりご確認ください。

セールスフォース・ドットコムのパートナープログラム

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2020/01/09 10:08 https://markezine.jp/article/detail/32388

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