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イベントレポート

大切なのは「ロジック」より「マジック」 レイ・イナモト氏が語る、デジタル時代のブランドに必要なこと

日本企業が壊すべき、4つの壁

 イベント終了後、レイ氏に個別取材を行うことができた。ここからは、その様子をお伝えする。

MarkeZine編集部(以下、MZ):レイさんが考える、今日本企業に必要なこととはなんでしょうか?

レイ氏:現状すごく両極端だと思うんですよね。デジタル活用をとても速いスピードで浸透させている企業もあれば、日本的な組織にありがちですが、実際に現場でデジタルをあまり使っていない人が、その責任者になっているケースもあります。

レイ氏:ただ、今だんだんと50歳以上でもデジタルを普通に使える人も増えてはきていますよね。それこそ70歳のおじいちゃん・おばあちゃんがスマホを使う時代です。世の中はほぼデジタル化しているので、企業は今プロセスにおけるデジタル化を急速に進めています。しかし、先ほどの講演でも述べたとおり、それはどの企業でもやっていることなので、そのうち差別化が難しくなっていきます。

 だからこそ、これからは「考え方」を変えていかないとだめだと思います。僕は今、日本企業には4つの壁があると思っています。一つ目は「年功序列」、2つ目は「男尊女卑」、3つ目は「英語ができないこと」、そして4つ目は「決定に時間がかかること」です。

 これらを壊すのは、精神的にはとても大変だと思います。しかし、これらはすべて無料でできることなのです。この4つの壁をいち早く壊した企業こそ、次世代を生き抜く企業になると考えています。デジタルツールを入れるのは、最早当たり前のこと。それだけでは生き残れません。

MZ:レイさんは、2016年に世界初のビジネスインベンションファームとしてニューヨークにI&COを設立し、今年7月には日本初のビジネスインベンションファームとして、日本オフィスを開設しました。改めて、ビジネスインベンションファームとはなんでしょうか?

レイ氏:一言で言うと、「0から1を作る会社」です。日本は仕上げがとても上手ですよね。自動車も日本が発明したわけではありませんが、今日本車は高く評価されています。

 しかし、テクノロジーの発達により、技術面での差異はほとんどなくなってきています。そのため、これからは、日本も0→1ができないと生き残れないと考えています。それも日本だけではなくて、海外で通用するものを作っていかなくてはなりません。

 そこで、我々I&COがその0→1の部分を支援していくことで、日本企業の成長を加速させていきたいと考えています。

MZ:日本オフィスも設立され、今後のご活躍がますます楽しみです。レイさん、本日はありがとうございました。

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この記事の著者

福島 芽生(編集部)(フクシマ メイ)

MarkeZine副編集長。1993年生まれ、島根県出身。早稲田大学文学部を卒業後、書籍編集を経て翔泳社・MarkeZine編集部へ。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/01/20 07:00 https://markezine.jp/article/detail/32639

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