Q2.「マーケターならこれを読むべし!」という書籍とその理由は?
テクノロジー、ユーザー、マーケティングとあるなかで、今の時代、最も変化しているのは「ユーザー」です。テクノロジーがiPhoneを生み出し、カメラとインターネットをつなげることでInstagramが生まれました。その結果ユーザーはテキストの検索からビジュアルの検索に移行し、エンタメは60分のテレビから5分の隙間時間に移行しました。こうしたユーザーの変化にともない、マーケティングに必要なチャネルも変化を余儀なくされたのです。つまりマーケティングは後追いで、ユーザーそのものの変化を見るのが一番確実なのです。

ジェレミー・ハイマンズ 著/ヘンリー・ティムズ 著/神崎朗子 訳 ダイヤモンド社 1,800円+税
本書は、これからの長期的なユーザーの変化を捉えている一冊です。あなたがマーケターならこの数年、ユーザーの力がより増していることに気がついているはずです。SNSで生まれた「#metoo運動」が世界的なセクハラ告発ムーブメントとなったのは、まさにユーザーの発言力が増大したことを表しています。先進企業は、こうした動きを敏感に察知し、どんどんユーザーのコミュニティに入ろうとしています。またDNVB(Digital Native Vertical Brand)という、デジタル・ネイティブなブランドも、次々と登場しています。本書は、こうしたユーザーの変化から、これからの時代を生き抜くためのコミュニティを生み出すステップまでがまとまっています。“商品がサービスに内包される”これからの時代を的確に捉えるために、ぜひ読んでほしい一冊です。