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現在活躍しているマーケターのターニングポイント

Supershipの元CMO中村大亮さんがリユース企業のSOUに転職、その理由は?

中村さんの転職の軸とは?

MZ:中村さんは複数回転職を経験されていると思いますが、その中で共通している軸や条件はありましたか?

中村:自分の担当している仕事が、本当におもしろいと思えるかどうかが私のキャリアにおける一番の軸となっています。

中村:また、もう1つ条件を挙げるとすれば、自分が携わることで業界を変えたいという点です。Supershipに入ったのも、データを活用したマーケティングの世界を変えたいと思ったからでした。ライオンにいたときも、欧米に比べると遅れていると言われている国内のデジタルマーケティングでとにかく新しいことを仕掛けたいと思っていました。

MZ:ちなみに中村さんにとって、おもしろい仕事とはどういったものでしょうか。

中村:事業会社、メディア、支援会社と様々な立場の企業に勤めてきましたが、自分の手掛けた仕事に対して驚いてもらえたとき、期待値を超えたときにおもしろいと感じていましたね、お客様しかり、社内しかり。

リテール業界を変えるべくSOUに入社

MZ:今回、 SOUに入社を決めたのはなぜでしょうか。

中村:元々、転職活動をする中で、今回リテール業界にのみ焦点を当てていました。これまで、リテール業界の方々と様々なお仕事をさせていただく機会が多く、ビジネス的にはシビアな業界であることも含め理解はしていました。

 一方で顧客と直接接点を持っているリテール業界は「テクノロジーやデータ、そしてマーケティングのエッセンスをもう少し注入すれば、最もおもしろいことができ、顧客体験で驚きを提供できる業界では?」という想いもあったからです。

 その中でもSOUは、ブランド品などの買取・販売が主な事業ですが、リユースという二次流通の立場からリテール業界を変えようという思いが感じられ、自身の想いとリンクしたので入社を決めました。

MZ:SOUに業界を変えられる要素があるという話がありましたが、具体的には?

中村:2つあります。1つはまず顧客の価値を考えて、それを実現するためにテクノロジーを駆使する姿勢があることです。

 SOUにおける商品の仕入れは、お客様に不要になったブランド品などを店頭へお持ち込みいただき、それを買い取る店頭買取がメインです。そのため、リユース品の買取業務を担当するコンシェルジュ(鑑定士)をはじめ、店舗で提供される全てのサービスの質に徹底的にこだわっています。

 一方で、 Miney(マイニー)というアプリを提供しています。本アプリは、ユーザーが持っているブランド品を撮影するだけで資産価値を可視化し、把握できるようなサービスです。

 このようにサービスの基本がしっかりしていて、データ活用に積極的なリテール企業は多くないと思うので、ここにマーケティングやデジタルのエッセンスを掛け算できたらおもしろいと考えています。

 もう1つは似たようなお話ですが、顧客体験を線で考える姿勢です。お客様がリユース品を売ったり、買ったりする瞬間だけにフォーカスしているわけではなく、会社のVALUEに掲げている通り「モノに込められた想いを大切にしたい」という考えがあり、売る買う以外の接点も大切にしています。

 先ほどのMineyのようなアプリの提供にたどり着いたのも、この考えがあったからだと思ってます。だからこそ今後は二次流通の枠を超えて、一次流通側との連携なども視野に入れた顧客体験の革新もあり得ると思っています。

MZ:中村さんはSOUでどういった役割を担うのでしょうか。

次のページ
SOUで中村氏が果たす役割とは?

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/01/20 08:00 https://markezine.jp/article/detail/32717

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