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現在活躍しているマーケターのターニングポイント

Supershipの元CMO中村大亮さんがリユース企業のSOUに転職、その理由は?

SOUで中村氏が果たす役割とは?

中村:新たに立ち上げるマーケティング本部の本部長として、SOUの全サービスのマーケティングを統括します。

 これまで、各サービスのデジタルマーケティングを担当する組織はあったんですが、デジタルでの集客に偏っていたと聞いています。今回新たにマーケティング本部を設置することで、より広義なマーケティングの取り組みを強化できればと考えております。

MZ:まだ入社して数週間になると思いますが、どういった仕事をしていくかは、これから考えていく形でしょうか。

中村:そうですね。組織形態も含め柔軟に考えていきたいです。

MZ:事業会社のマーケティングを統括する立場になるわけですが、これまでの経験で活かしたいこと、また新たに身に付けたいことを教えてください。

中村:これまで私は、プロダクトのある状態からのマーケティングと、Supershipで行ってきたビジネスディベロップメント的発想から行うマーケティングに取り組んできました。

 SOUでの取り組みは、両方のマーケティングを融合した集大成になると思っています。プロモーションだけではなく、リテール業界に革新を起こすような新しいビジネスの立ち上げも行いたいです。

 また、事業会社でマーケティングのトップになるのは初めてなので、事業会社ならではの経営目線を持ちたいと思っています。SupershipではCMOを務めていましたが、支援会社側での経営目線と事業会社側の経営目線と少し異なるはずなので、これから身に付けたいですね。

キャリアを考えるには、まず自分を知ることから

MZ:現在はMCAのメンターとしても活動している中村さんですが、メンティーがどのような悩みを抱えているのか、そしてその悩みに対してどのようなアドバイスをしているのか教えてください。

中村:メンティーも年齢や立場によって悩みは様々です。若手であれば「今後のキャリアが不安」など、私と近い年齢層だと「(それなりの責任も持っていることもあり)やりたいことはあるけど、チャレンジするタイミングが難しい」などと、異なった悩みが出てきます。

 ただ、どのような悩みを抱えている方にも共通してアドバイスしているのが「自分が何者かを知ろう」 ということです。私も転職活動をしていたこともあり、メンティーの方向けにキャリア棚卸しシートを作りました。

MZ:自作のキャリア棚卸しシート……、どういった内容か非常に興味があります。

中村:小学校から現在までの経歴を振り返り、10年後ぐらいまでのキャリアプランをまとめることができるシートになっています。学生時代など若いときは特徴的なエピソード、仕事の場合は最も印象に残った仕事などを書く欄を用意しています。

 そして、各エピソードや仕事が「なぜ楽しかったか、印象に残っているか」をまとめるんです。このシートをもとに会話をしていくと、その人の価値観が明らかになってきます。

 先ほど私がお話しした転職活動の軸も、このシートをもとに導き出しました。

中村さん作のキャリア棚卸しシート
中村さん作のキャリア棚卸しシート(表面)
中村さん作のキャリア棚卸しシート
中村さん作のキャリア棚卸しシート(裏面)

客観的な声も大事にしよう

MZ:まずは自分を理解することが重要ということですね。では、最後にキャリアに悩んでいる方に向けたメッセージをお願いします。

中村:メンティーの方へのアドバイスと一緒になってしまいますが、自分を正しく理解するための取り組みは、どこかのタイミングで行うべきだと思います。就職活動時にやったと思いますが、自己分析ですね。加えて、自分自身を客観視するのは非常に難しいため、その取り組みの結果を誰かにフィードバックしてもらってください。

 他人のキャリアを見ていると「なんであの人、あの会社に行っちゃったんだろう」と思う場面がありませんか? このように、他人は客観視できても、自分のことは良く見えていないケースは往々にしてあります。そのため、誰かの力を借りることでより自分の理解の精度を高める必要があると私は考えています。

 MCAでなくても、自身のことについて相談できる相手を作ることは非常に重要だと思います。そういった相手をぜひ探していただきたいですし、どうしても周りにいなければMCAのような団体を頼っていただければと思います。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/01/20 08:00 https://markezine.jp/article/detail/32717

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