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「“想いが同じ”コミュニティと組んで広めていく」BOTANISTを育てた今井氏が飲料ブランドを展開

想いを同じくするコミュニティと組んで広める

――今後、「CHILL OUT」の目指すところを教えていただけますか。スモールマス向けのビジネスとしてスタートし、ゴールはどのように設定されているのでしょうか。

今井:そうですね……。「BOTANIST」「SALONIA」などI-neのブランドも、スモールマスやD2Cという文脈でご紹介いただくことがありますが、創業から持っていた考えやビジネススタイルなので、特別スモールマス向けという認識がないのが正直なところです。 

 とはいえこうしたブランドの根底には、いくつものコミュニティでのブランド想起率を高め、それらが広がり重なり合って、ブランドを成長させていく考え方があり、これはスモールマスに通じる発想ですよね。「BOTANIST」も最初は認知ゼロから始まって、小さなコミュニティでの認知のサークルが徐々に広がり重なり合い、マスに近づいていった感じでした。

 最終的には、国・年齢・性別に拘らず、より多く深く長く必要としてもらえることが、ブランドのゴールなのではないでしょうか。

――より多くの人に届けていくために、大切にしていることとはなんでしょうか。

今井:ブランドにはブレてはいけないコアの部分があり、それはWHY、なぜやっているのかという部分だと思います。僕たちは、常に目にするところにWHY、つまりブランドアイデンティティを記載しリマインドしています。たとえば、日常使う社内チャットツールに記載していたり、報告会などでも、そういう資料を必ず1枚挟むようにしています。

 一方、メッセージの伝え方や伝えるフィールドは、時代やトレンドに応じて常にアップデートしていくべきだと思っています。

――最後に「CHILL OUT」をもっと広めていくために、現在準備していることを教えてください。

今井:チルの考え方に近いカルチャーコミュニティをブランドとしてサポートし、商品を届けていきたいです。具体的には、サウナコミュニティをサポートし共にアクションしたいと考えていて、既にTwitterの公式アカウントを中心にキャンペーンも展開しています。

 その理由は、ブランドスタッフに“サウナー”が多数いるということは置いておいて(笑)、サウナの「ととのう」状態が、リラックスしてパフォーマンスを高めるチルの考えと、リンクするのではないかと考えているからです。

 “想い”を同じくしているコミュニティは、一見異なる商材を扱っているように見えても、つながっていけると信じています。他には、音楽やアート、キャンプやアウトドア、サーフィンといったアクティビティとも、相性が良いと思います。

 そういういくつものカルチャーコミュニティをサポートすることで、「本来の自分を取り戻しQOL(クオリティオブライフ)を高める考え」が広まり、結果的により多くの方に商品を飲んでもらい、今の不安な世の中を少しでもポジティブな方向に変えていくことに貢献できれば嬉しいですね。

――本日はありがとうございました。

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この記事の著者

蓼沼 阿由子(編集部)(タデヌマ アユコ)

東北大学卒業後、テレビ局の報道部にてニュース番組の取材・制作に従事。その後MarkeZine編集部にてWeb・定期誌の記事制作、イベント・講座の企画等を担当。Voicy「耳から学ぶマーケティング」プロジェクト担当。修士(学術)。東京大学大学院学際情報学府修士課程在学中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/03/23 07:00 https://markezine.jp/article/detail/32889

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