電通と電通デジタルは、デジタル広告とテレビ広告の効果を最大化させることを目的としたプロジェクト「デジテレMAX」を設立、サービスを開始した。
同プロジェクトは、両社のスペシャリストが「人」基点でマーケティングプラニングを行い、マーケティングROIをより改善して顧客企業の事業成長に貢献するものだ。
具体的には、519万台のインターネットに結線されたテレビ視聴データを活用して、テレビを見ている人にデジタルでも情報を届けること、興味関心別に適切な広告コンテンツを出し分けることなどが可能となる。
なお、同プロジェクトでは、各企業が保有する1stパーティデータに加え、2ndパーティデータや電通グループ独自の統合マーケティングプラットフォーム「People Driven DMP」などの3rdパーティデータと連携させることで、顧客像をより立体的に可視化し、顧客に応じた施策を実施することができる。
メディア接触データや購買行動データなど様々なデータをつなぐことで統合的なメディアプランニングを行い、さらに独自のターゲティング技術で効果の期待できる顧客へのアプローチを実行する。
また同プロジェクトでは、電通が2月に新設したデータドリブン・クリエーティブ・センターと、電通デジタルのアドバンスト・クリエーティブ・センターが協業。テレビ広告とデジタル広告の相乗効果を生み出すプランニングのメソッド化や、最適な制作ワークフローの整備、表現の最適化を実現するソリューション開発等を行っていく。
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