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Cookie規制にマーケターはどう向き合うべきか?イルグルム吉本氏が現状と対策を語る

6割のコンバージョンが“なかったこと”に

 各社のブラウザがCookieへの規制を強化したことで、実際に影響が出始めている。イルグルムでは、Safariブラウザを使ってGoogleの広告をクリックし、1日以上経ってからコンバージョンする実験を行ったところ、GoogleのレポートではブラウザのCookie排除機能によって、6割のコンバージョンが発生しなかったことになっていたのだ。

 そもそもコンバージョンが発生する仕組みを解説すると、ユーザーが検索して見つけた広告をクリックし、サイトを訪れると、広告配信会社のアドサーバーからCookieがユーザーのブラウザに保存される。そしてCookieが保存された状態で、ユーザーがコンバージョンページを訪れると、「この広告をクリックしたユーザーが、何月何日にコンバージョンした」と、データとして初めて紐づく。こうして、コンバージョン率や顧客獲得単価が明らかになり、マーケターは広告の成果を判断することができるのだ。

 しかしブラウザ側がCookieを削除してしまうと、コンバージョン数がわからなくなってしまう。「コンバージョンしたとしても、アドサーバー側にはわかりません。クリックはされたけどコンバージョンはしていない、とレポート上に示されることになるのです」と吉本氏は説明する。

 このような影響は、Cookie規制が進むほど顕著になっていく。だが、プライバシー保護の強化は世界的な潮流であり、もはや後戻りはできないだろう。「アドテクノロジーはCookieと共に進化してきたという背景があるため、広告への影響は甚大になると想定されます」と吉本氏。

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続々登場する新技術、だが根本的な解決になっていない

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この記事の著者

田崎 亮子(タサキ リョウコ)

マーケティング&コミュニケーション領域の編集・執筆・翻訳を手掛ける。コミュニケーション領域の専門誌編集、コーポレートコミュニケーション領域の制作会社を経て、現在はフリーランス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2020/05/12 18:08 https://markezine.jp/article/detail/33095

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