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MarkeZine Day 2020 Spring

GO三浦氏とかっぴー氏が語る、ヒットを生み出すために必要なたった1つの要素

 3月11日に開催されたMarkeZine Day 2020 Spring 2日目のキーノートには、The Breakthrough Company GOの三浦崇宏氏と、「左ききのエレン」などの作品を生み出し熱烈なファンを抱える漫画家のかっぴー氏が登壇。本イベントのメインテーマ「見えないものを視る」について、クリエイター視点での議論を展開した。数々のヒット作品を生み出してきた両クリエイターが重視してきた「見えないもの」とは何なのか。

目の前の果実を刈り取ることだけに意識を取られていないか

三浦:「見えないものを視る」ことって本当に重要だと思っていて。特にデジタルマーケティングに携わっている人は注意した方がいい。デジタルマーケティングは、良くも悪くもすべて数値化されます。そうなるとどうしても数値だけを追いかけがちになるけど、そのままでは目の前の果実しか食べられないんです。

左から、The Breakthrough Company GO 三浦崇宏氏、漫画家 かっぴー氏
左から、The Breakthrough Company GO 三浦崇宏氏、漫画家 かっぴー氏

 マーケティングって、「市場刈り取り」と「市場拡大」の2つでできているんですよね。目の前の数値だけを追いかけ続けている限り、市場刈り取りしかできないわけです。

 市場拡大するには、数値だけでは見えない何かが必要。たとえば、自分がかっぴーさんの漫画作品「左ききのエレン」のプロモーションを担当するとします。普通に考えると、大手広告代理店に勤めるクリエイター朝倉光一をめぐる群像劇なわけだから、興味を持ちそうな広告業界の方をターゲティングしますよね。でもそれだけでは広がる範囲は限られます。

 その「範囲」を乗り越えるのは、数値化できないコンテンツのおもしろさだったり、作者であるかっぴーさんの熱量なんですよ。あの漫画は、天才になれなかった人の葛藤を描いている。広告業界の話じゃなくて、多くの人の感情に訴えかける物語なんです。

 だから今、テレビドラマ化したり、紙の単行本制作プロジェクトのクラウドファンディングでは調達額が5,300万円を突破したりと、広告業界という狭い範囲を軽々飛び出していけた。

かっぴー:クラウドファンディングで5,300万円突破した時は、作品の広がりを感じましたね。CAMPFIREを利用したのですが、CAMPFIREのこれまでの調達金額ランキングでは11位、漫画部門では1位だったんです。マスコンテンツに近づいているなと実感しました。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2020/04/20 09:00 https://markezine.jp/article/detail/33152

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