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不確実な時代を乗り越える「マーケティング戦略の大転換」― 突破口はゼロパーティデータとロイヤル顧客(AD)

CMOたちが注目する現状の“チャンス”8項目とは?チーターデジタルが30分で学べる動画セミナーを公開

 チーターデジタル ジャパンが、次世代のマーケター同士の研鑽を支援するコミュニティ「0 to Loyal~ゼロ トゥ ロイヤル」をオープン。同時に、Webセミナーシリーズ「マーケティング戦略の大転換」を開始している。本稿では、ディノス・セシールCECO(Chief e-Commerce Officer)の石川森生氏をゲストに迎えた初回の内容をレポートする。30分と短い時間ながら濃い内容となったセッションは、ぜひ記事末のリンクから動画本編を参照されたい。

Webセミナー「マーケティング戦略の大転換」第1回の様子は、以下の動画でご覧ください。

「マーケティング戦略の大転換」Webセミナーシリーズ【第1回配信】トレーラー
本編はこちらから

各社のCMOが見据えるチャンスとは?

 生活者が多様化し、かつてのように一斉に効くコミュニケーションの形は消滅した。“不確実な時代”と言われて久しいが、その折に私たちは今、COVID-19の影響によって、世界的に誰も見通しがつかない状況に突入している。生活者の価値観や優先順位が大きく変わろうとしている中で、マーケターが持つべき視点、起こすべき発想の転換とは何だろうか?

 チーターデジタル ジャパンが次世代マーケターのためのコミュニティ「0 to Loyal~ゼロ トゥ ロイヤル」の企画の一環としてスタートした、Webセミナーシリーズ「マーケティング戦略の大転換」。初回となる今回は、

・コロナ禍で大きく変化した経済環境における、今後の道のり
・その中でも顧客とのつながりを作り続けている海外事例
・これから国内のマーケターが取るべき「次の一手」とは

という内容について、両者でディスカッションが行われた。

 ホストを務める同社 副社長 兼 最高マーケティング責任者 加藤希尊氏がこの数週間で十数名のCMOと話すと、具体的な課題を洗い出して対応に乗り出す姿があったという。

 「顕在化したリスクに対して、どういったチャンスがあるのかを問うと、たとえばコマースの在り方の見直し非接触経済の可能性、あるいは家の中へのブランド体験の拡張など、大きく8つに分類できました」(加藤氏)。

動画本編の4分40秒から、各社のCMOが見据える8つの可能性について詳しく説明しています。視聴はこちらから!

家の中でもブランド体験を!加藤氏・石川氏が注目する施策とは

 こうした状況下で、カタログ通販の老舗として厚いナレッジを有しながら、現在はECも主戦場に10万点を超えるアイテムを扱うディノス・セシールでは、どのような部分に商機を見出しているのだろうか? CECO(Chief e-Commerce Officer)の石川森生氏は、「当社は一部店舗はあるものの、基本的には非対面の通販事業が主体なので、ほぼ変わらないビジネスを続けられている」と説明する。

 加藤氏は、先の複数社のCMOが“チャンス”と見据える項目の1つとして、まずは「家の中でブランド体験を拡張する」ことの可能性を挙げた。

 リアルな接触が憚られ、状況が許す限り人々が家にこもっている現状、企業はおのずとターゲットが過ごす場である家の中に接点を増やす必要に迫られている。加藤氏が成功事例として挙げるのは、英サッカークラブ マンチェスター・ユナイテッドの企画だ。特に厳しい事態に直面するスポーツ業界だが、同社は子どもたちが家で楽しめるような試みを行い、かつ企画の裏側ではゼロパーティデータを収集する仕組みを備えたコンテンツを提供したという。

 「これは家にいながらロイヤルティを向上させただけでなく、企画の裏側にゼロパーティデータを収集する仕組みが備わっています。子どもの好きな選手や年齢、また保護者の情報を取得し、先々のチケット販売や、現状ならば動画コンテンツの配信といったマーケティング活動に活かすことができるのです」(加藤氏)。

 石川氏も、自身がマーケティング上で留意しているのはコンバージョン達成だけでなく、その手前の「時間を費やす対象として見てもらえるか」ということだと明かし、「このマンチェスター・ユナイテッドの施策の狙いは、とてもよくわかる」とコメントした。

 「今、私たちがモノを買うときの選択肢は数多くあります。ディノス・セシールで購入できる商品は他社でも扱っていることが多く、オリジナル商材であっても代替する商品だってあるのです」(石川氏)

平時とは違うタッチポイントで第一想起を取りに行く

 生活者に時間を費やす対象として見てもらうためにマーケターが考えるべきことは、第一想起をどう取るか。そのヒントとして石川氏は、「認知と理解の違い」に言及し、様々なブランド体験をしてもらうことが重要だという。

 その観点から前述のマンチェスター・ユナイテッドの事例を捉えると、通常通りに試合が行われていれば会場に足を運んだり、試合の放送やニュースなどでタッチポイントが生まれるが、それが難しいとなると純粋想起が激減することが容易に想像できる。石川氏は「欠けた時間を埋める方法を考えたのだと思います。子どもたちと保護者をも巻き込んで、平時とは違うタッチポイントを生み出したのではないでしょうか」と読み解く。

 加藤氏も「家で過ごすことが増えた顧客の時間の使い方は、もうすでに大きく変化しています」と述べ、それに対していち早く注目し、策を練ることが不可欠だと視聴者に呼びかけた。

動画本編では、さらに「ロイヤル顧客からの支援 今と未来の売上をつくる」「非接触経済の可能性」の2つのテーマ、そして国内マーケターが取るべき「次の一手とは」についても取り上げています。視聴はこちらから!

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2020/05/29 10:09 https://markezine.jp/article/detail/33366