スマートフォンの持ち方と操作方法
ふと、電車内などでスマートフォンを操作している人に目を向けると、片手だけで操作をしている人、片手で持った上で反対の手で操作をしている人、横向きで両手で操作をしている人など、その持ち方や操作方法は人によって様々であることに気づく。それでは、どのような持ち方、操作方法が多いのだろうか。
まず、「スマートフォンの持ち方」について聴取した回答を性年代別に見た結果が、図表4である。

高年齢層は「左手」で持つ割合が高いが、若年層ほど「右手」で持つ割合が高い。また、女性の若年層(15〜29歳)では、「両手」で持っている割合が比較的高い。
次に、「主にスマートフォンを操作する指」について聴取した回答について、分析を行った。若年層は「親指」での操作が多く(15-19歳:47.1%、20-29歳:46.4%)、年齢層が上がるほど、「人差し指」での操作が多くなる(50-59歳:55.9%、60-69歳:63.2%)ことがわかった。
これらの組み合わせを確認したところ、年齢層が低いほど「片手」の操作で主に「親指」を使って操作しており、年齢層が高いほど「両手」の操作で主に「人差し指」を使って操作していることがわかった(図表5)。

また、10代女性では両手持ち/右手親指操作(11.3%)、40代以上の女性では「机などに置いて操作」が10%弱、存在している。近年、スマートフォン自体が大型化してきており、特に女性の場合は片手で操作しにくいことが、この要因として挙げられるかもしれない。