ビデオリサーチは、新型コロナウイルス感染拡大が及ぼすテレビ視聴への影響について、4月のテレビ視聴状況をまとめ、発表した。
※データはすべてテレビ視聴率調査・関東地区・2019年4月1日~30日および2020年4月1日~30日
テレビ視聴が終日増加、朝のピークは7時台から8時台に移動
1日のテレビ視聴の動きを世帯視聴率でみると、リアルタイムの総世帯視聴率(※1)は8~23時台で今年4月のほうが高いことがわかる。
今年4月のテレビ視聴は1日を通して高い傾向が見られ、また、朝のピークには昨年と異なる特徴が見られる。昨年4月は7時台であった朝のテレビ視聴のピークが、今年4月では1時間遅れ、8時台に移動しており、同様の傾向が個人ベースの視聴を表す個人全体視聴率(※2)にもみられる。
※1 総世帯視聴率・総個人視聴率:テレビ放送を放送と同時に視聴している世帯・個人の割合。録画再生やテレビゲームでテレビ画面を使用している場合は含まない
※2 個人全体視聴率:視聴率調査対象となる世帯において4歳以上の個人全体の中で、どのくらいの人がテレビを視聴していたかを示す割合
12~18時のテレビ視聴が大幅に増加
時間帯ごとの視聴率を見てみると、リアルタイムの総世帯視聴率はグラフに示すすべての時間帯で昨年4月よりも今年4月のスコアが高いことがわかった。特に「12~15時」「15~18時」の時間帯では 10pt程度、スコアの上昇がみられた。また、タイムシフト行動率(※3)も「12~15時」を筆頭に若干の上昇がみられた。個人全体視聴率でも世帯視聴率と同様の傾向がみられ、「12~15時」「15~18時」ではともに総個人視聴率が6pt上昇した。
※3 タイムシフト行動率:その時間にタイムシフト視聴をしていた世帯・個人の割合
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