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地方自治体がプロモトレンド!? 高崎市×博報堂ケトルが仕掛けるSNS起点のPR術

プロモトレンドがYouTubeにも大きく寄与

MZ:高崎市のお2人におうかがいしますが、プロモトレンドの提案が出てきたときどう思いましたか?

下田:高崎市としても、「農Tube高崎」の注目度をもっと上げていかなくてはと考えていたので、「より多くの人に見てもらう場を設けるための提案である」という言葉を後押しに実施することを決めました。

 結果としてYouTubeのチャンネル登録者数も倍増しましたし、Twitter上のフォロワー数も想定以上に増えました。全国の様々な方に高崎市の農業に関する情報を届けることができる場所を創出できたので、非常に良い成果だったと捉えています。

湯浅:プロモトレンドによって、当初YouTubeを見ていなかった市民からも「見るようになった」「おもしろい」という声が聞けるようになりました。

 また、「農Tube高崎」を見てYouTubeに出演していた高崎市の農家に弟子入りした人がいたとも聞いているので、農業に対する興味関心を高める取り組みとしても効果を発揮し始めていると実感しているところです。

MZ:プロモトレンド以降、Twitterアカウントはどのように運用していますか。

丸川:あくまで農Tuberの取り組みがメインなので、基本はYouTubeにアップした動画の告知が中心です。

 ただ、Twitterは双方向でのコミュニケーションが取りやすいプラットフォームだと思っています。たとえば、先日新型コロナウイルスで自粛が続く中でできることとして、Twitterでのライブ配信をリモートで行いました。すると、以前撮影にうかがった農家の方が飛び入りで参加してくれて、そこでコミュニケーションが生まれました。双方向性の高さは、やはりTwitterの魅力ですね。そうしたコミュニケーションが生まれる投稿をしていきたいです。

Twitterはフォロワーとのコミュニケーション装置に

MZ:今後は、Twitterをどのように活用していきたいですか。

畑中:元々は、プロモトレンドの実施のためにTwitterアカウントを立ち上げた形ではありました。ただ、編集してアップするYouTubeと、農Tuber2人の状況や想いなど、よりリアルな投稿ができるTwitterと、特性を活かした使い分けができると思ったので、動画の告知以外にも、インタラクティブ性を持たせたコミュニケーションをTwitterで行えたらと考えています。

丸川:高崎市の農家の方にはTwitter利用者もいるので、「農Tube高崎」がそういった方の声を拡散する装置にもなれるはずです。いずれは「農Tube高崎」のTwitterアカウントが全国の農家の想いを広められるようなコミュニケーション装置になるように成長させられればと思っています。

湯浅:農家の方は高齢な方も多く、情報発信が苦手な方、日々の仕事が忙しくてできない方も一定数います。そういう人たちの代わりにというわけではないですが、引き続き高崎市の農家の方々が作った農作物の魅力などを紹介していきたいです。

 「高崎じまん」というアンテナショップも開いているのですが、そこでの売上を伸ばすところにもつなげていければと思います。

下田:YouTubeとTwitterの取り組みを通して、より多くの、特に若い世代に関心を持っていただけるようになりました。高崎市民にもチェックしてもらえるようになり、動画再生数も着々と増加しています。Twitterも含め、もっと楽しんでいただけるような動画を作り、より効果的なPRを仕掛けて参りたいと思います。

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この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2020/06/25 11:00 https://markezine.jp/article/detail/33555

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